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ママチャリならぬ、パパチャリって!?

お父さんの子育てを数倍楽しくする「パパチャリ」のススメ

author: 佐藤 旅宇date: 2021/06/22

3人の子どもを育てる父親として、育児を面白くする乗り物のあり方について模索中の佐藤が、ママチャリならぬパパチャリを見つけた! 遊び心を忘れないお父さんのための自転車選び、ぜひご参考に。

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保育園・幼稚園の送り迎えに欠かせない乗り物といったら何といっても電動アシスト付き子乗せ自転車ですよね。軽便でエコで維持コストも安い。それでいて子どもふたりと荷物を満載して難なく坂道を登りきるという頼もしさ。世のお母さんたちが電アシライドしている姿をよく見かけます。

ただ、便利ではあるものの「モノ」としては、いまいちこうオトーサンの所有欲をくすぐらないのも事実。ルックスも乗った感じも遊び心が足りないというか、用事があるとき以外では、あまり積極的に乗りたいと思わないというか……。ま、世の中のほとんどの子乗せ自転車は実用品であり、親御さんが子どもを乗せて安全快適に運用できることを第一に作っているので当たり前といえば当たり前かもしれません。

しかし、電アシ付きの子乗せ自転車って決して安い買い物ではないですからね。私のように自転車を含めや「モノ好き」としてはもう少し遊び心があったらな~と思ってしまうわけです。

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サイクルベースあさひ
88サイクル
6万9980円

という事で、私こと佐藤は、昨年から「88サイクル」という自転車にチャイルドシートを装着し、息子の送り迎え兼レジャーを楽しんでおります。

88サイクルは全国展開している自転車販売店、サイクルベースあさひのオリジナルモデルなんですが、名前の通りパパ(88)が使うことを想定して設計されているのが特徴。いわゆるパパチャリですね。

一見してダックスフントのような長い車体とゴツいキャリアが目を引くと思いますが、電動アシストは無しというスパルタンな仕様。父親なら己の脚力でなんとかせんかい! と、まあそういう感じです。

ただ、88サイクルは見た目よりもずっと軽快で気持ち良く走ります。自転車における「気持ち良い走り」というのは、ペダルを漕いだ力がロスなく車輪にで伝達されてスムーズに進むことを意味します。一般的に車体や部品の「剛性」と「精度」が高いとこういう気持ち良い走りになりやすい。88サイクルはモノとしてちゃんと作られているわけです。

それにこの重機みたいな無骨なルックスがオトコの遊び心や冒険心を刺激しまくる。車でいえば、マッドタイヤとルーフキャリアを装着したランクル。こいつとならどこへでも行けそうという、マッチョな「幻想」を掻き立ててくれるんですね。もっともパワフルなV8エンジンのランクルと違い、88サイクルで悪路を走破できるか否かは私の脚次第ではあるのですが。

どうしてもタイヤが太くて車重もあるので、ロードバイクやクロスバイクみたいなハイペースで走ることはできません。かといって格安ママチャリのようにフレームや車輪の剛性不足でペダルを漕いだ力が逃げてしまうこともない。ペースはゆっくりでも「いいモノ」を操っている充足感がちゃんとあるところが素晴らしい。変速ギアを駆使すれば、よほどの坂道以外は自力でクリアできます。

88サイクルは車体のあちこちに自転車用の汎用アクセサリーを取り付けられるボルト穴が空いていて、様々なスタイルにカスタムできるところもフツーの子乗せ自転車にはない魅力です。子どもの送迎だけではなく、他の趣味を楽しむための自転車としても仕立てられるわけです。

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ちなみに私は自転車用パニアバッグと、フロントフォークにキャリアを装着してピクニック&キャンピング仕様にカスタマイズして楽しんでおります。低重心で超安定志向に設計された車体は子ども一人にソロキャン装備を積んでも、ふら付くことなく安定して走れます。

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自転車とカスタムパーツを合わせた金額は電動アシスト付き子乗せ自転車よりも安いぐらい(10万円ちょっと)。自転車の価格としては高価には違いないですが、多用途に活躍する乗り物ってことを考えれば案外リーズナブルというのが私の印象であります。

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こいつを入手してからというもの、休日は親子で自転車散歩を楽しむようになりました。これまで個人的に面白いと思った自転車散歩は、自宅マンションから見えている鉄塔を目指すプチアドベンチャーツーリングですね。

もちろんサイクリング中はスマホなんて野暮なものは使わず、視覚情報と方向感覚が頼り。ぜひ手ごろなランドマークを探してチャレンジしてみてください!

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自宅から片道約20㎞離れた横浜みなとみらいまで1泊2日のプチ自転車旅行に出かけたときの模様。車だとどうってことのない距離ですが、自転車、しかも親子だと思いもよらないイベントやトラブルが続発。立派な冒険でした。

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茨城県つくば市で行われた「BIKE&CAMP」という自転車キャンプイベントにも参加。オートキャンプに比べると正直めちゃくちゃ大変でしたが、その分、子どもとの絆は深まります。

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右の二台は88サイクル以前に私が乗り継いできたパパチャリ。普通のスポーツ自転車にチャイルドシートを装着していましたが、安定性にやや難がありました。

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タイヤは前が24インチ、後ろが20インチという小径サイズ。後輪の径が小さいのは、なるべく荷物の搭載位置を下げて重心を低くするためでしょう。ちなみに後輪は幅4インチという極太サイズで、二人乗りで砂利道を走ってもグリップを失うことがありません。

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ちょっとした未舗装路を見つけてチャンレンジするのも88サイクルならではの遊び方。一般的な子乗せ自転車のタイヤだとちょっと不安になりますが、88サイクルの極太タイヤはモノともしません。

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編集者・ライター
佐藤 旅宇

オートバイ雑誌、自転車雑誌の編集部員を経て2010年からフリーランスの編集ライターとして独立。タイヤ付きの乗り物全般や、アウトドア関連の記事を中心に雑誌やWEB、広告などを手掛ける。3人の子どもを育てる父親として、育児を面白くする乗り物のあり方について模索中。webサイト『GoGo-GaGa!』管理人。1978年生まれ。
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