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最先端のテクノロジーがお出迎え!

“ととのう”を科学するサウナ「RED° E-SAUNA UENO」に潜入してみた

author: 小林 雄大date: 2022/08/23

ご存知の通り、若者の間でサウナが流行っている。かくいう僕もサウナ歴3年のニュージェネレーションだ。タナカカツキ先生が描かれた漫画「サ道」を読んで、サウナの世界を知り、その深みにハマった一人である。そんなサウナブームを受けて続々と新施設が誕生しているが、どうやら上野に“ととのう”を科学するサウナ「RED° E-SAUNA UENO」なる施設ができたらしい。サウナに科学を取り入れるってどういうこと?

TOTONOU BANDで“ととのう”を可視化!

2022年4月にオープンした「RED° E-SAUNA UENO」は、二人まで利用可能なプライベートサウナ。個室系のサウナは、浴場系のサウナと違って静かな空間で集中できること、またコロナ禍でも気兼ねなくサウナを楽しめると人気を集めている形態だ。

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建物の3階から9階までの7フロアのうち、3階がエントランス、4~6階が男性用サウナ、7階が共有のリラックスフロア、8階がボードゲームフロア、9階が女性用サウナに分かれている。

そして「RED° E-SAUNA UENO」の最大の特徴は、“ととのう”を科学するサウナであること。これは同施設が協力企業と合同開発した「TOTONOU BAND」という心拍数センサー付きのバンドを装着することで、サウナや水風呂、休憩中の心拍数を計測。その数値を独自のアルゴリズムに当てはめてポイント化するというものだ。

サウナ室に入っているときに心拍数が上がり、水風呂に入っているときに心拍数が下がって、休憩しているときに徐々に戻っていくのだが、これらの数値がきっちり上下していると高得点と判断されるというわけだ。

本来“ととのう”ことは数値で表せない状態だが、これを科学技術で可視化するのは面白い! ゲーム感覚を取り入れたような仕組みで、サウナのエンタメとしての側面を盛り上げてくれている。

サウナのクオリティも非常に高かった!

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こうしたエンタメ要素を取り込んでいる施設と聞くと、サウナーとしてはサウナ自体のクオリティに不安を抱いてしまう人もいるのではないだろうか。しかし、その点はご安心いただきたい。

まず、サウナ室の温度は100~110度に設定されており、湿度も十分に感じられる。ひとりなら横になれるほど広く、ふたりでもゆったりと座れる幅が確保されている。ほかの利用者のことを気にせず、堂々と寝転んだり、隣の人との間隔を気にしないで良かったりするのもプライベートサウナの特権だ。

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また、サウナ室には大きめの窓が設置されており、そこからテレビが観られる。AmazonのFire TV stickも使えるので、例えばYouTubeで焚き火の映像を流しながら、クオリティオブサウナを爆上げさせるのも良いだろう。(のぼせないようにご注意を!)

そしてセルフロウリュができるのも嬉しいポイント。サウナストーンにアロマ入りの水をかければ、たちまち蒸気が上がり、体感温度も急上昇。じゅわーっという、水分が蒸発する音に癒やさる至福のひとときだ。なお、アロマオイルは時期によって香りは変わるが、3種類くらいから選べるそうだ。取材当日はユーカリ、ベリー、スモークサウナが用意されていた。

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蒸され終わってドアを開けると、目の前に水風呂! サウナ好きの間では、サウナ→水風呂→休憩の導線がスムーズに設計されているかが話題になるのだが、個人的に「RED° E-SAUNA UENO」の動線の良さは歴代トップ3にランクイン。一部のサウナーでは“神導線”だと話題になっているのだそうだが、大いに頷ける。

そして、普段からプライベートサウナに足を運ぶサウナーなら気がついたかも知れないが、そもそも一般的な個室サウナだとシャワーのみの場所が多く、「RED° E-SAUNA UENO」のように水風呂が用意されているのは珍しい。しかもチラー(冷却装置)を効かせて15度くらいに設定されており、これは“神設計”と言っても過言ではないだろう。ちなみに五右衛門風呂のような水風呂は、深さも十分。火照った身体を十分に冷ましてくれる。

室内には大きめの椅子が用意されている。

もちろん室内の椅子でも十分にリラックスできるが、屋外で外気浴ができないのは少し残念。しかし、7階にある共有のリラックスフロアがかなり良い。

三面の壁に継ぎ目なく映像が投影された不思議な部屋。これは、超短焦点プロジェクターによって部屋そのものを仮想空間にするソニーの映像システム「Warp Square」によって作り出された空間だ。高画質映像に囲まれることで、あたかもそこにいるかのような体験ができるというわけだ。映像は森や波など4パターン、音響は鳥の鳴き声や水の音など映像に合った環境音が流れている。

外気浴とはまた違った良さがあり、音と映像でまるで自然の中にいるような感覚に浸れる。こちらは利用時間に含まれていないので、個室でサウナを楽しんだあとに時間を気にせずのんびりと過ごそう。

8階のボードゲームフロアでは120種類ほどのゲームをプレイできる。
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一室あたりの料金は、一人利用の場合は80分で5800円、120分で7800円。二人利用の場合は80分で8400円、120分で11000円となっている。自分がどれくらい“ととのっている”のか知りたい方、まだ見ぬサウナ体験を求める方に、ぜひ蒸されに行っていただきたい。

RED° E-SAUNA UENO

住所:〒113-0034 東京都文京区湯島3-44-7
公式サイト:https://e-sauna.red-brand.jp/

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Beyond magazine編集長
小林 雄大

ファッション業界や音楽業界、ソニー・ミュージックエンタテインメントのWebメディア「d365」副編集長を経て、独立。現在はフリーランスの編集者として、企画・編集・執筆を中心に活動。新規メディアの立ち上げや企業内の新プロジェクトなど、情報発信に関わる土台構築から実行まで広く携わる。
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