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梶原由景が歩いて出会った美味しい店

「つばめグリル」のおつまみメニューで過ごす洋食居酒屋タイム

author: 梶原 由景date: 2022/06/21

コロナ禍で帰省できない年末があった。となると越年は東京。例年は地方発送可能なおせちや、帰省先の百貨店やホテルのものを手配して実家で受け取っていたが、その縛りもなくなる。であれば馴染みの料理店に頼むのも良し。しかし僕にはずっと食べてみたいおせちがあった。洋食レストラン「つばめグリル」のおせちだ。なにせ配送はしない。大晦日にお店に取りに行くのみ。地方にいては食べられない憧れのおせち。ついに実現することになったのだが、まさに控えめに言って「最高」というやつだった。酒のアテによし、ご飯のお供に良し。またいつか頼めるといいなぁ。

「つばめグリル」といえば、なんと言っても品川駅の大きなお店が印象的。というか「つばめグリル」といえばあそこで、そちら方面に用事があるときなどはお昼にハンバーグを食べるのが楽しみだった。セットになる「トマトのファルシーサラダ」といい最高の洋食ランチ。

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そのうちいろんなところに出店してもっと気軽に利用できるになったり、逆に自分が日常的に利用できる街に引っ越したり(ありていに言えば二子玉川の玉川高島屋SC店のご近所)、なにかと縁のある洋食レストラン。

もちろんあのアルミホイルで包まれたハンバーグが目当てなのだが、コロナの自粛期間中、店は営業をお休みしつつもテイクアウト対応してくれたので買って帰って自宅で楽しむことも多かった。ちゃんと温め方のマニュアルも付いているのでお店と同じとは言わないがかなりの再現度だ。

そして、ビーフシチューのお肉や底にへばりついたインゲンもそれぞれが魅力を構成する要素の一つ。ここ数年は子供もまだ小さくてあの鉄板が不安でなかなか家族でお店に行く勇気もなかったのだが、最近また足繁く通っている。

実はある時お店の方から「ハンバーグを鉄板ではなくお皿に盛ることもできますが?」とひと声掛けていただきノープロブレム化したからというのもあるが(笑)、歴史あるこの洋食レストランを居酒屋使いするというスタイルにハマっているのだ。

え!? と思うかもしれないが、ちゃんとメニューに「おつまみ」という1ページがある。オードブルの盛り合わせやパテ、ソーセージなどなど。ドイツのビアホールに来ているみたいじゃないか!

なかでも格別なのは「自家製アイスバイン」(ドイツの家庭料理で塩漬けした骨付きの豚すね肉に香味野菜を合わせて煮込んだ料理)。オードブルにもちょっと入っているけど、あれをもっといっぱい食べたい! という欲求に駆られ試しに注文したら本格的な味に驚いた。これを知らずに「つばめグリル」を語るなかれという一品なのだ。

「ポテトのチーズ焼き」はビールが進む。「帆立貝のガーリック風味焼き」は白ワインも良い。

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そして牡蠣の季節になると「つばめグリル」に通う頻度は勢い高くなる。焼き牡蠣がオンメニューするからだ。正確には「牡蠣のオーブン焼き」なのだが、スキレットに牡蠣数個が乗せられ軍手も添えられナイフで殻を開けて食べる。なんともワイルドだがそれだけに味もひとしお。

この時期には「なみなみワイン」というサービスも行われていたりする。マスの中にワイングラスを入れて、文字通りなみなみに注いでいただける。カキフライも素晴らしい。今から”r”の月が待ち遠しい(牡蠣が美味しいのは英語で”r”が含まれる月、9月から4月だとか)。

つばめグリル 玉川高島屋SC店
洋食レストラン

住所:東京都世田谷区玉川3-17-1 玉川高島屋S・C内
電話:03-3709-0117
営業時間:月~金曜/ランチ 11:00~17:00、ディナー 17:00~22:00(L.O.21:00) 土・日曜、祝日/11:00~22:00(L.O.21:00) 休:不定休(玉川高島屋に準ずる)
店舗情報:品川駅前店、新宿ルミネ店、大丸東京店ほか24店舗
※新型コロナウイルス感染対策のため、営業時間は変更の場合がございます。

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クリエイティブディレクター
梶原 由景

LOWERCASE代表。元BEAMSクリエイティブディレクター。ソニーとのデザインホテル・プロジェクトを行うなど異業種コラボレーションの草分けとして知られる。またルイ・ヴィトンとKDDIのモバイルコンテンツを手掛けデジタル、デザインからアパレルまで幅広い業界にクライアントを持つ。藤原ヒロシ氏とコンテンツサイトRing of Colourを立ち上げ情報発信中。
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