日本は冬だと言うのに台湾はまだまだ暑く、冷たい飲料水を求め、コンビニのカフェでデッカいコーヒーを頼む。(※本稿執筆時。とはいえ、台湾にも寒い日もあるんだけどネ)
あ、ついでだから教えておこう。あなたたちがコーヒーを飲みたくなったとき、店員さんにはこうやって頼むのよ。

※1「ラージサイズのアイスコーヒー1杯ください」
「大」の部分がサイズを表す。小・中などと言い換えることで、サイズ変えることができる。「冰」の部分は、「熱」にすると温かい物が来るよ。「美」はコーヒー(美式咖啡:アメリカンコーヒーの略)。「一杯」は個数。二杯、三杯と変更できるよ!

台湾のコンビニのコーヒーはデカい。完全に主観ですけど、日本サイズに例えると台湾サイズの「中」がスタバの「Lサイズ」、「大」はスタバの「ベンティ」と言ったところである。こうやってツラツラと書いてみると、もちろん南国が故のサイズの大きさもあるんだろうが、おおらかで懐がデカい台湾の人っぽさもあるなと、気づく瞬間がある。
台湾出身のパートナーと付き合って、早2年。この暖かい冬とデカいコーヒーにも少し慣れてきた頃、あることを悟ってしまう。
「あれ? ウチ、毎回この記事書いてるとき、自分で台湾ディグってなくね? 彼が行くとこにしか着いて行ってなくね? それでほんとにええのん? あんた、人の褌で相撲取ってていいの? ほいでもって台湾のこと語っていいんだっけ?? そいでもって『めがねの台湾FOOOOD記』とか、ぬかしてよろしいんでござんしょうか……?」
溢れ出す不安と共におかしくなる言語、そして私はある決心をする。 「そうや、ウチ! 自分で行きたい場所決めて、自分だけの記事書くんや。そしたら、きっとみんな、この台湾の記事もっともっと好きになってくれるさかい! せやせや、それしかない!」と朝ドラ調の言葉を放ち、決行する。

めがね
1999年6月5日生まれ。株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント所属。 大阪府出身のYouTuber・女優・タレント。 自身のチャンネル「めがねっとわーく。」では、チャレンジ動画からメイク動画、コント動画、短編映画まで、さまざまなジャンルにトライする個性全開の動画が話題となり、同世代の女性を中心に支持を得る。 YouTubeだけでなく、現在は映画やドラマなどにも出演し女優として、またタレント・MCなどでも活動の幅を広げている。 YouTubeチャンネルの登録者数は31万人を超える。
YouTube:@MEGANE_WM
Instagram:@ iam.megane
めがねと行く、台湾LOVE詰め込みさんぽ

今回は番外編。正真正銘、私が興味ありすぎる分野でいかせてもらう。
私が台湾に来て気になっていたカルチャー、ファッション。台湾の人はオシャレな人が多い。私が思うオシャレな人というのは、自我と服の乖離があまり無い人、己のファッションを貫いてる人。
一見、露出がすごく激しかったり、「どこで買ったのよ、教えなさいよ」と聞きたくなるような変わったアイテムを身に付けていたり。奇抜とかそういう分かりやすい感じじゃなくて、「え? 南国ではこれが普通でしょ?」みたいな顔して、光るセンスがモロに溢れ出ちゃってる。決して下品ではなく、そこには個性がある。仮に下品なものを身につけていたとしても、元々備わっている本人の良さが出ちゃっているから個性に変換されちゃう。ズルいわよね。かわいいわよね。すてきよね。
今回は所々でFOOD情報を挟みつつ、私が気になっているアパレル店をハシゴしちゃいます。みんな、デカいコーヒーでも飲みながら、私の話に付き合ってくださいよ!

🛵 バイクに乗って、いざレッツゴー!
台湾の公共交通機関事情は、日本とほぼ変わりません。強いて違う点をあげるなら、日本よりバイク普及率が超高い。街中どこを見たって、バイクとすぐに出合えます。今回は、私がよく使うシェアバイクサービスアプリ「WeMo Scooter」を使って、バイクに乗りたいと思います。停める場所も道路の至る所に設置されているので、めっちゃ便利。今回の使用料金は、2.5kmで14分乗りまして、NT$42(約200円)。ちなみにタクシーも料金が安いので、1500円あれば大体どこへでも行ける。
今日の天気は曇りなので、温かい風を感じながらバイクに乗ろうと思う。もちろんお供は、ジェリーさんこと私のパートナーの通称あんちゃん。今日も彼は超絶忙しいので、デート気分でお店を回るのは不可能ですが行きましょう。今から向かうのは、友だちが紹介してくれたショップ。さっそくジェリーのバイクに乗って、向かいたいと思う。
自宅
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「19991232」中山店

📍1軒目
「19991232」中山店
住所:台北市大同區赤峰街49巷17號
双連捷運站駅から車で2分、徒歩3分
Instagram:@super19991232
どこを見たってバイクが走ってる、ここも台湾の好きなポイント。今回写真には収められなかったけど、カップルがよく“ニケツ”してるんです。私にはなかった青春をいま味わっている、噛み締めている。エモいのよ……、ハァァアアン。台湾すき!
台湾のお店は夜遅くまでやっているところが多いので、今回は午後5時ぐらいから移動を開始しました。(すみません、嘘つきました。昨日飲みすぎて動けなかっただけです)
てなわけで、この時間帯は1人でバイクに乗って仕事から帰るおじさまや、子どもを連れて乗っているお母さまが多い。私はこの時間帯を「平和な時間」と呼んでいる。みんな仕事を終え、帰るべき場所へ帰り、飯を食う。台北には至る所にご飯屋さんがあるのだが、笑い声や良い匂いをこの時間はいつも以上に感じ取れる。ありふれた日常に思えるが、それはとてつもなく幸せな日常だと思う。台湾って、そういうのをいつも体験できるんだよね。書いてて思うけど、ほんと台湾好きやな、私。
とまぁ、爆風感じながらエモに浸っていたら、着きました。
双連捷運站(Shuanglian)駅!

見てください、この写真のセンスの無さ。なんでこうなるねん! 彼に、「ちょっちょちょっ、流石にこれは仕事ならへんわ……」というと、彼はキョトン? としてました。
双連捷運站(Shuanglian)駅からから歩いて3分。ここは渋谷っぽい街というか、モールがあったり小さな服屋さんがあったりと、若い人が集まる場所です。
そして、お店に到着しました!

「お店かわいいー! かわいすぎるやろ! 」
ここ、古着とドメスティックブランド、ミックスで置いてるんです。おもちゃみたいなアクセサリーの種類が豊富で、Y2Kバイブスは感じつつも、しっかり現代のかわいいを追求してらっしゃる。ありがとうございます。かわいいものを拝めました。こんなん、なんぼあってもいいですからね。かわいいはかわいいの連鎖を永遠に繋げられますからね。
店内は、コンセプトがしっかり作られていて、映画『ミーン・ガールズ』や『クルーレス』の登場人物っぽい、ティーンネイジャー・ギャルバイブを感じつつ、『オースティン・パワーズ』っぽいコンセプトぶりぶりおもしろ映画っぽい謎のブースがあったり……。
奇抜だけど、「かわいいって正義でしょ?」ってぶっ放してくれる、この店絶対ギャルズの味方。乙女心をくすぐりすぎている。ここに来れば、映画『WASABI』の広末涼子さんに絶対なれます。エビデンスあります、私がエビデンスです(最近覚えた言葉「エビデンス」)。めちゃ落ち込んだとき、ここにきたら無条件に肯定してくれそう(笑)。言葉なんていらねぇ、かわいいを目で吸収していけ。
ちなみに、私がここで一番アツかったのはこれ。

『パラパラパニック!』のDVD(非売品じゃん)。荻野目洋子さんを台湾で見るとは。やはりこの店、恐るべし。そして、店員さんがかわいいから、勇気出して写真撮っていいか聞いてみた。

※2「写真撮っていい?」
「好啊👌(いいよー!)」と、笑顔で承諾してくれた。

2人ともかわちい、かわちすぎるよ、反則だろ! ちなみに「かわいい」は「可爱(Kě'ài)😍」。漢字が似てるから覚えやすいよね〜。
「19991232」中山店
👇to
「PLATEAU Design Store」
さてさてお次に向かいますのは、「PLATEAU Design Store」です。私の寶寶こと、男朋友のブランド・PLATEAU STUDIO がついに台湾にお店をオープンしました。ちゅごいねー。ちゅごちゅぎる。あんたん、かっちょいいね、ちゅごいちゅごい!……あかん、永遠に褒めてまう。しかも、ベリキショ赤ちゃん言葉で褒めてまう。
って、あかん。早速お店紹介いくで。
🚕「19991232」中山店からタクシーで12分。
📍2軒目
「PLATEAU Design Store」
住所:104 台湾 Taipei City, Zhongshan District, Lane 77, Songjiang Rd, 12號1F
松江南京駅から車で3分、徒歩4分
Instagram:@plateau_studio
タクシーに乗る前、ブラブラ街を探索していると「最高級食材を使ってる!」と謳う、ベビーカステラ屋さんを発見。「そんなん言われたら気になりすぎるやろ!」と思い、早速質問。

👓「你好! 這個是好吃嗎?」(こんにちは! これ、おいしいの?)
👨🏻🍳「對,很好吃! 你要嗎?」(そう、めっちゃおいしいよ、欲しいの?)
👓「噢,謝謝我要一個小的!」(へー、ありがとう! 一つ小さいのちょうだい!)
期待大。これはもう、ベビーカステラ革命が起こるんじゃないか……。さぁどっちなんだい!
結果……、普通にうまい。
あと、ここのおっちゃん明るい方で最高でした。明確な場所がどこか忘れちゃったけど、こーゆー街中にちょびっとある屋台、だいたいハズレ無しなのでぜひ行ってみて。おいしいベビーカステラを食べたら、案の定口の水分量を奪われたので、飲み物を買い、雲行きが怪しかったのでタクシーに乗りました。
かわい子ぶりたくて、デカい飲みものと写真を撮れば顔が小さく写ると思い、「撮って撮って〜♪」とアピールしたのも束の間、事故りかけました。

車とバイクが双方から追い抜かしてこようとして、急ブレーキ。マジビビりました。ビビりすぎて写真どころじゃねぇ! 運転手さんブチギレ。これぞ、我が愛する台湾。
そんなこんなで、「PLATEAU Design Store」到着!

2024年9月6日にオープンしたばかりのお店。毎日掃除もしてます。PLATEAU STUDIOのアイテムだけでなく、落日飛車とHYUKOHのコラボAAAによるアパレルブランドとのコラボが開催されていたり、LAからはLTTTや、Bonnie Clyde、韓国からはJICHOI、台湾からはnul1.orgなどなど、さまざまな種類の商品が見られます。
また、名古屋を拠点に活動するBLANKMAGから、本の販売も行っており、アードブック、ファッションブックと、見てて飽きない。そして、実はここのモニターの映像は私が制作しておりまして。もし店内に行ったら見てみてね。
あっあと! 私のおすすめポイントがここ、コーヒー出してるんです!

ウチの1番推しスタッフ、かわいい〜JOJOがコーヒー淹れてくれるよ! ちなみに、コーヒーを買いたいときはどうやって言うと思いますか? 正解は……冒頭にあります! ここで話せたあなたは、中国語マスターへの道も夢じゃない。

のんびり服を見るもよし、コーヒー買って外の席で飲むもよし。今回はタクシーやバイクを使ったけど、台湾はどこの街並みを見てても楽しいから、コーヒー片手にブラブラ散歩にはもってこい。あ! ちなみに最近面白いもん作ってたんだけど、なんとメンバーズカードができました。メタルで出来てて、ほんとに使えるICチップ付き。これを持ってるとディスカウントしてもらえるそうです。私は100番を欲しいって頼みましたが、もらえるのか……🤔
さあ、次行きますか! 最後は友だちのお店!!
なんと、お店に向かう前に雨が降ってきました☔️ というわけで、レインコートに着替えます。天気は悪くても心はカンカン照りだぜ!

「レインコートに着替えたぜ」

「PLATEAU Design Store」
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「Professor.E」
📍3軒目
「Professor.E」
住所:No.219號, Section1, Dihua St, Datong District, Taipei City, 台湾 103
大橋頭駅から車で4分、徒歩9分
Instagram:@professore_official

「Professor.E」があるのは、迪化街(てきかがい)。ネットで調べると、観光スポットとしても有名な台北で最も古い問屋街のひとつだそう。


茶葉が売っていたり、台湾で作られている昔からのお薬があったり、ドライフルーツや乾物、布なども売ってます。すごく古い建物が多くて見てるだけでもウキウキしちゃう。ここ大好き。
そんな古き良き街にお店を構えるのが、「Professor.E」。もうね、カッコいいのよ。その一言に尽きるブランド。モードでシックな服が多く、この街との溶け込み具合も最高。
お店の奥へ進むと、なんとここ盆栽も売ってまして。風情ありすぎるやろ……カッケェエエ。

さらに奥へ進むと、なんとカフェがあるんです。しかも、カフェの席たちはなんと畳。しかも碁盤が置いてあって、なんかもう粋すぎ。
カッケェなんて言葉で収めちゃいけない気がしているが、私の知ってる単語では、カッケェ以外の言葉見つからないので、叫ばせてください。
カッケェェエエエエ!
ヴィンテージのデッドストックの生地を使って作ったバックや、自身のファクトリーで染めた服たちには風情があると同時に、どこか温かさもある。簡単に言うと、カッケェェエエエエ! 現場からは以上です。

そしてここのコーヒー、アパレルのお店にあるからって舐めちゃいけない。かなりこだわってて、おいしくて、私のお友だちでもあるスタッフ・FLYが、いつも出来たてほやほやを淹れてくれる。ほうじ茶ラテなどもある。台湾の茶葉はやっぱりおいしい。しかも、友だちに淹れてもらえるコーヒーってやっぱりいつもの5倍ぐらいおいしい気がする。

日本だとアパレルショップにカフェが併設されてることがよくあると思うんだけど、台湾でも最近できたばかりのお店はこの形をよく取っていると思う。
では、カフェスペースでまったり飲みます。その時も見える景色には骨董品や盆栽などが置いてあって、とても落ち着く雰囲気でした。

3軒ダダダン! と紹介したが、最後に紹介したのが「Professor.E」でよかった。風情〜!
台湾の街並みはどこ切り取っても、そこにしかない景色がある。そして私がいつも思うのは、どの土地にも人がいて、その中には温かい人たちがいて、頑張ってる人たちがいて、まっすぐ自分の好きなものを伝えてくれる人たちがいる。そのパワーは東京にもあるけど、台湾にはもっと特有の濃さがある気がする。私が日本人だから、異国に対してそう感じてしまうのか。それとも出会えた人たちのお陰なのか……。
今回紹介したお店の周りは、どこをブラブラしてもきっと異国を感じられるので、ぜひ行くお店に迷ったらもう一度読みにきて!