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携帯電話研究家がCES2024で見つけた最新スマホ

iPhoneに飽きたら、こんなスマホを使ってみない?

author: 山根 康宏date: 2024/03/11

2023年1月上旬にアメリカ・ラスベガスで開催されたITイベント「CES」では、2024年に発売になるスマートフォン新製品が多数発表された。iPhoneとは違う魅力のある世界のスマートフォン、そのいくつかは日本での発売が期待されている。どんなスマートフォンが出てくるのか紹介しよう。

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2024年は折りたたみスマホが次々と出てくる

最近少しずつ話題が増えている折りたたみ式のスマートフォン。半分に折りたためば手のひらサイズになるコンパクトなボディーが、使いやすさとファッショナブルなデザインからじわじわと人気を集めている。日本でもすでにサムスンやモトローラが製品を販売しているが、2024年はさらに多くのメーカーから新製品がでてきそうだ。

Blackviewの「Hero 10」は1億画素カメラを搭載した折りたたみモデル。カメラ性能も高いので今使っているスマートフォンから買い替えても十分満足できる性能だ。本体を折りたたむと丸型のディスプレイも備えており、閉じたままでもSNSの通知を見たり、電話の着信を受けることもできる。またディスプレイの横にある1億画素カメラを使ってセルフィーも可能だ。閉じたままでもメインカメラを使うことができるのが折りたたみスマートフォンの大きなメリットでもある。

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Blackview Hero 10

開いたときのディスプレイのサイズは6.9インチと、iPhone 15 Proよりも実は大きい。本体の厚さも8.08mmと薄いので、開いてしまえば普通のスマートフォンと同じ感覚で使うことができる。バッテリーサイズも3000mAhあるので1日の使用も問題ない。通信方式は4G対応で5Gには非対応だが、その分価格がかなり安くなる予定だ。5万円程度で販売されたら、ファッション性のあるスマホとして欲しいと思う人もいるのではないだろうか?

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手軽に買える価格で発売されそう

折りたたみスマートフォンをファッション製品と考え、毎年新しいカラーの製品を投入するメーカーもある。モトローラは日本でも販売中の「razr 40 ultra」に2024年の新色としてピーチフィズカラーを発表した。このピーチフィズはデザイン現場のカラーチャートで知られるパントーン社による「2024年のトレンドカラー」。

今年流行になるであろうカラーをすぐさまスマートフォンのカラバリに加えたわけだ。折りたたみスマートフォンは本体を閉じて持ったときに、背面を見せる機会も多い。よく見られる製品だけに、流行色を取り入れることで注目を集めようとしているのだ。

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モトローラ「razr 40 ultra」のピーチフィズカラー

色の変わるスマホが登場

人と同じスマートフォンを持っているのも面白くない、ケースで自分なりの個性を出そうなんて考える人も多いだろう。またスマートフォンのカラバリは多くても4色程度で、気に入った色が無いとか、後から別の色がよかった、なんて思うこともあるだろう。Infinixはそんな悩みを解決する「色の変わるスマホ」を2024年中に販売予定だ。

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Infinixの色変スマホ

普通のスマートフォンは背面に色を付けた後、その上をガラスなどで保護する。Infinixの技術は背面にカラー電子ペーパーを貼りつけ、通電することでその色を変えることができる。電子ペーパーは電子ブックリーダーなどにも使われる新しいディスプレイだが、今ではカラー表示も可能だ。

とはいえ細かい文字の表示や動画の表示にはあまり向かず、スマートフォンのメインディスプレイに使うにはやや非力なのだ。そこで逆に「色を変えて表示する」という割り切った機能として、背面の色を変える用途に応用したのだ。その日の気分やファッションに応じて色を変えることのできるスマートフォン、ちょっと楽しそうではないだろうか?

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背面の色やパターンを自在に変えられる

ライブ配信のためのデュアルフロントカメラスマホ

CESには中国メーカーのちょっと不思議なスマートフォンの出展もあった。こちらの「Seevi」というスマートフォンは、よく見るとディスプレイの上に2つのカメラが付いている。広角と望遠の2つのフロントカメラを搭載しており、このカメラ部分は横のダイヤルをつかって前後に回転させることができる。

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フロントカメラが2つ搭載された不思議なスマホ

2つもカメラを搭載しているのはライブ配信を行うためだ。アジアではライブ配信を行いながら投げ銭をもらったり、あるいは商品を紹介して販売する「ライブコマース」が活発だ。

商品を手に取りながら、自分の顔の部分をアップしたり、商品の全体と一部のアップといった、2つのカメラを1つの画面で写すためにはこのようなスマートフォンが必要なわけだ。WEBカメラやスイッチャーなど複雑な機材は不要、このスマートフォン1台でどこでもお金になるライブ配信が出来るのである。

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ライブコマースに使いやすい

ゲーム機がもう不要になる合体式のゲーミングスマホ

ASUSの「ROG Phone 8」はスマートフォンとは思えない拡張性を持った製品だ。本体性能は今販売されている世界中のスマートフォンの中でもトップクラスに高く、特に画面の表示速度やタッチ速度も高速だ。しかもゲームパッドの取り付けが可能で、スマートフォンからゲーム専用機へと変身する。

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ASUS ROG Phone 8にゲームパッドを装着

また高性能なゲームをプレイすると、スマートフォンが発熱してしまいゲームの動きが遅くなってしまうことは無いだろうか?ROG Phone 8には本体を強制的に冷却する本格的な外付けクーラーも販売される。このクーラーにもゲーム用のボタンがあり、またゲーム中は背面をRGBカラーで光らせることができる。「スマートフォンではゲームしかしたくない」なんてゲームマニアな人にはうってつけのスマートフォンと言えるだろう。

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冷却クーラーもあるのでゲームを快適に操作できる

iPhoneにキーボードがつけられるケースが登場

もしかすると、ClicksのiPhoneケースは「こんなものがあったらいいな」と思っていた人が求めていた製品かもしれない。iPhone 14 Pro、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max用に3種類の製品があるのだが、ケースの下部にはキーボードが内蔵されているのだ。パソコンのようにフルキーボードを使って文字を打つことができる。

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Clicksのキーボード付きケース

キーの押し具合は意外にも快適で、1つ1つのキーをしっかりと押すことができる。キーボードショートカットもあるのでホームに戻ったり、検索したりも指先で簡単に行える。フリック入力ももちろん高速だが、長文を打ちたいとき、特に英語を入力するときなどはフルキーボードも結構使いやすいものだ。iPhoneを拡張するアクセサリとして、なかなか面白い製品ではないだろうか。

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キーボードは結構押しやすい

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携帯電話研究家
山根 康宏

香港在住。最新のIT・通信事情を取材するため世界各国の展示会・新製品発表会を1年中追いかけている。日本のメディアに海外事情の執筆記事多数。訪問先では現地取材と称し地元のキャリアや家電店を訪問し必ずスマートフォンを買い求める。最新のハイスペックモデルからジャンクなレトロ端末まで興味の幅は幅広く、時には蚤の市で20年前の携帯電話を買っては喜んでいる。1度買った端末は売却せず収集するコレクターでもあり、集めた携帯電話・スマートフォンの数は1700台を超える。YouTubeでは日本で手に入らないスマートフォンや香港情報を発信している。YouTubeチャンネルは「yamaneyasuhiro」。Twitter ID「hkyamane」、Facebook ID「hkyamane」。
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