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石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<ロボット掃除機>

高い静音性とインテリアになじむデザインが魅力の「スイッチボット」【第4位:同着】

author: 石井和美date: 2023/06/27

スイッチオンするだけで床を掃除してくれる「ロボット掃除機」。一昔前は「ルンバ」がその代名詞だったが、今はさまざまなメーカーからも続々登場している。さらに機能は向上し、ゴミを取るだけでなく「拭き掃除」もしてくれるタイプがトレンド。そこで今回は拭き掃除もできる5モデルを、家電プロレビュアーの石井和美さんが試した。

比較したのは「テーブル下の吸引(微細なごみ、大きめのゴミ)」「水拭き(床に少しだけ醤油などをたらしてテスト)」「障害物の避け方(コード、靴下)」、そのほかは「部屋全体の達成度(リビングのテーブル下とキッチンの真ん中に置いたゴミの残りをチェック)」「お手入れのしやすさ」「独自機能」の合計6項目で評価。全体掃除はそれぞれ5回、部分掃除は2回テストを行っている。

SwitchBot「SwitchBot S1 Plus」の特徴

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レーザーセンサー搭載で、家具や障害物をスムーズに避けながら走行できるロボット掃除機。高精度マッピング機能により、一度の掃除で部屋の間取りを正確に認識できる。常に最適ルートを選択し、弓字型走行で無駄のない掃除を実現。また、レーザーによる現在地の把握が可能で、清掃が中断された場合も、次回起動時に自動で清掃を再開することができる。4Lの⾃動ゴミ収集ベースが付属しており、⾯倒なゴミ捨ての⼿間を省くことができる。

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Point ①「テーブル下の吸引(微細なごみ、大きめのゴミ)」

1回目
2回目

3本脚のサイドテーブル下に疑似ゴミ(砂、ペットのトイレ砂)を置き、強モードで2回運転。脚に本体がぶつかることが何回かあった。MAXで吸引しても、微細な黒い砂はうっすら残っているところがある。ペット砂については、弾き飛ばしてしまうことがあり、数カ所は残っていたが、その後に複数回通った場所は吸い取っていた。少し砂のザラつきが気になる。

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Point ②「水拭き(床に少しだけ醤油などをたらしてテスト)」

見た目はほぼ取り切れている。終了後にキッチンペーパーでふきとると少しだけ汚れが残っている程度。モップが薄手なのであまり期待はしていなかったのだが、全体的に拭き取れている印象だ。目視でも拭き残しなどはない。ただ、モップが薄いため、汚れやすい。広い場所を水拭きする際は、途中でモップを外して洗浄したほうがよさそうだ。

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Point ③「障害物の避け方(コード、靴下)」

コード、靴下を認識できず。コードについては巻き込み、ちょっとした段差で乗り上げてしまうことがあった。ただ、コードに関しては巻き込んでも角度を変えながら排出することが多い。椅子の脚が細い場合は、ぶつかることが多い。家具や壁はきちんと認識し、それほどぶるかることもなく、端もきちんと掃除している。

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Point ④「部屋全体の達成度(マップとゴミの残りをチェック)」

1回目
2回目
1回目
2回目

家具が多めのリビング+キッチンで5回清掃し、平均掃除時間は21分、掃除面積は18平米。マッピングの精度は高く、家具などのほかにも、家具の下の空間まで認識している。いったん外周をまわってから中を埋めるように丁寧に移動しておく。ただ、テーブルの下、キッチンの中央あたりのゴミについては取り切れていなかった。

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Point ⑤「お手入れのしやすさ」

本体のゴミを自動ゴミ収集ステーションにまとめてくれるはずだが、一通り掃除を終了後に本体を見たところ、ゴミが収集できていなかった。今回、ゴミとしては重いペットのトイレ砂、砂などでテストしたこともあるが、もう少し吸引力を上げてほしい。ダストパックは4Lと大きいので、きちんと収集できれば長期間ゴミ捨てをしなくてすむ。

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Point ⑥「独自機能」

動作音はとても静か。掃除中も動作音は静かで、同じ部屋にいてもそれほど音は気にならなかった。本体からステーションにゴミ収集する際も音は小さかったが、収集できていないこともあったので、もう少し音は大きくてもしっかりと収集してほしい。

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マップの精度は高く、在宅時も気にならない静かな動作音が特徴

音は静かで、在宅時に運転してもそれほど気にならなかった。本体から⾃動ゴミ収集ベースにゴミを収集する際の音も静かだが、ゴミが本体に残ってしまうことも多かった。特に大きめのものは残るので、もう少し吸引口やパワーを調整してほしいところだ。

マッピング性能は優秀で、地図は正確だ。順番にまんべんなく掃除をしており、部屋全体のゴミを吸引できる。床にゴミが多いと、一度だけでは取り切れない箇所もあった。障害物を認識する能力は高いとは言えない。

今回はコードや靴下などを置いておいたが、すべて巻き込んでしまった。巻き込んだときは方向を何度も変えて排出を自動で行っているが、それでもできなかったものはそのまま引きずってしまった。家具や壁などに激しく当たることはないので、その点は安心して使える。

モップが薄いのにもかかわらず、水拭きの性能は優秀だ。きちんと吸い取って、広げるようなこともほぼなかった。こびりついて汚れた床というよりも、日常的に全体を拭いてホコリなどを取り、きれいな状態を維持する目的での使用が最適だ。

デザインは白で、全体的に他社と比較すると存在感を控え、どんなインテリアにも合う。特にナチュラルなインテリアではロボット掃除機が浮いてしまうこともあるが、同モデルはとてもかわいらしく、どこに置いても馴染む。

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S P E C

本体サイズ:奥行×幅×高さ:34×34×9.5cm
ステーションサイズ:奥行×幅×高さ:22×24.5×39.4cm
質量(約):約3.06kg(本体のみ)
充電時間:約3~4時間
実勢価格:6万9800円

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製品貸与:SwitchBot

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家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
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