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やんばるの入り口にあるリゾートホテル【前編】

“南国+ガーデンプールの魔力”でサウナ嫌いも整ったという話

author: 滝田 勝紀date: 2022/12/21

オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ。沖縄の北に広がる“やんばるの森”の入り口・名護市にあるリゾートホテルは、いわゆる観光地としての沖縄とは異なる“オルタナティブでディープな沖縄”体験を約束する。アクティビティも充実しており、敷地内に居ながらビッグサップによりジャングルクルーズへ出発! 沖縄の自然や植生をガイドさんと学べたり、サップを浮かべる沼に繁殖してしまった外来種ホテイアオイを地道に減らす活動を通じて、SDGsの大切さを痛感したり。

ここだけの話、サウナが得意ではない

されど沖縄。真面目にいろいろ学びたい気持ちもあるが、南国特有の開放感がそれを許さない。訪問したのが11月中旬から下旬にかけてにもかかわらず、最高気温は25度前後。短パンTシャツで過ごせるほど晴れ渡っていた。オンラインミーティングの相手によると、東京はその頃天気が悪く、最高気温が15度を下回る日もあったくらい。本州の人間にとっては、まさに爽やかすぎる初夏へと舞い戻った気分。目の前に広がるプールで泳ぐ観光客も数多くいて、否応なくテンションも上がっていた。

そんなガーデンプールサイドには、今流行のテントサウナが設置されていた。ホテルに宿泊している場合は、1セット1時間半を1名3000円(税込)で友だちなどと最大8名まで利用できるという。でも、筆者はここだけの話、サウナがあまり得意ではない。というか、温泉などもあまり長時間入らず、浴槽で少し温まったらすぐに上がってしまうほどせっかちだ。つまり、整うって何?ってぐらいのサウナ素人。

とはいえ、先ほども書いた通り、南国特有の開放感と目の前に広がるガーデンプールの持つ魔力にテンションマックス。都内では絶対にそんなこと思わないのだが、「ちょっと体験してみようかな?」と思わず予約。その夜、サウナに入ることにした。

プライベートなサウナ空間が気持ち良く

夕暮れのガーデンプールサイド。ナイトプールが始まろうとしているキラキラした空間に水着で降り立つ。目の前にはテントサウナ。正直、この時点ではちょっと後悔していた。さっさと名護の街中のローカルな居酒屋「蓬莱」へ行けばよかった、と。レンタル用のハンドタオルとペットボトルの水をスタッフに渡される。サウナの説明をひとしきり受けたら、あとは自分のタイミングで入るだけだ。

テント内にはストーブが2台設置され、スチーム用の水が桶になみなみと貯められていた。サウナ内の温度は90度弱。いきなりの熱さに気落ちしながらも、ベンチに座ってとりあえず目を瞑ってみる。息を吸うだけで鼻が熱い。とはいえ、今回は大勢の人と共有する空間ではなく偶然貸し切り状態、サウナ内は完全プライベート空間。サウナが苦手な自分でも、人目などを気にすることなく自由に過ごせるのが唯一の救いだった。

スチーム用の桶に入った水を汲んで、サウナストーンにかけてみる。ジューーーっという音とともに激しく水蒸気が湧き上がる。自分以外誰もいない室内なので、恥ずかしげもなくタオルをグルグル回して、熱い“ロウリュウ”を拡散してみる。当然だがめっちゃ熱くて嫌になる。

最初は撮影のために裸体は晒したくない! とラッシュガードを着ていたが、もうそれどころではない。熱いし、プライベート空間だし、そもそも一人だし、一番快適な姿で過ごしていたら、10分を過ぎた頃だろうか? 熱さにも慣れてきて、だんだんと心地良くなってきた。耐えに耐え抜いて、とりあえず15分ほど汗を掻き、テント外へと出る。

誰がなんと言おうと個人的に完璧に整った

そのまま目の前にある水風呂代わりのガーデンプールへGO! 水深2.5m、水温22度。階段から徐々に進水していく。サウナにある水風呂と違い、冷たすぎないプールはめっちゃ快適。最後は頭までドボン。幼少期、某スイミングスクールでオリンピック育成選手コースに通った経験があるほど、水泳はこう見えて得意なので、直立不動で体全体を冷やすディープすぎる行為が、気持ち良さを倍増させた。

水に潜った後は外気浴だ。サウナは苦手だが、手順だけはなんとなく知っている。ただ、この時点でだいぶサウナへの苦手意識が消えかかっていたのも事実。南国特有の心地良い風と海岸へと続く街の夜景を眼前に、ボーッとクールダウンした体を寝かしていると、南国より天国に近い感じ。それまでどうしてサウナがそんなに苦手だったのだろう?と疑問に思うほどになっていた。

その後、10分から15分サウナに入り、プールにダイブ&外気浴というルーティンを5、6回こなす。最後は1時間半リミットギリギリまでサウナを堪能。正直、サウナーたちの言うスタンダードな整うという状態は今も理解できない。だが、サウナ嫌いだった自分が、めっちゃ整ったと自分なりに解釈するぐらい、オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパのテントサウナが最高だった! ということは間違いないことだけは伝えておきたい。

ちなみに、今回の訪問時にはオープン前で入れなかったが、12月1日からは国産天然木バレルサウナもオープンしたとのこと。これはもう一度訪問せねばならぬと心に誓った。

後編へ続く

オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ

沖縄県名護市喜瀬1490-1
0980-51-1000
クラブルーム1室1泊・朝食付 4万4800円〜

取材協力:オリエンタルホテル&リゾート

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Beyondプロデューサー・家電スペシャリスト
滝田 勝紀

Beyond Magazineのプロデューサー。電子雑誌「デジモノステーション」の元編集長。All Aboutの家電ガイドとして活動中。楽天のショッピングSNS「ROOM」の家電公式インフルエンサーを務め、フォロワー数は40万人(2021年3月現在)以上を抱える。ベルリンで毎年開催される世界最大の家電見本市「IFA」ほか、海外取材の経験も豊富。インテリアスタイリスト窪川勝哉氏とともに、オフィス兼「家電とインテリアのショールーム」をオープン。コンサルティングクリエイターとしても活躍中。
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