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インテリアスタイリスト私物

防災にだって、デザインを! 置くだけで絵になる「MINIM+AID」

author: 窪川 勝哉date: 2021/09/01

前回、暫定21世紀最強の脚立「ルカーノ」を紹介させていただいたときに書いたように、「これでいいや」という買い方ができない性分のため、こんなにも自然災害の多い国である日本に居ながら、防災リュックなどの用意を怠ってしまっていた私ですが、(反省)ついに、これは! という防災グッズと出会うことができたのでここに広く皆さんに知っていただきたく、ひとつの素晴らしいアイテムを紹介したいと思います。

世界的デザインオフィスが手掛けた逸品

MINIM+AID(ミニメイド)という名前のこのアイテムは、世界的デザインオフィスとなった、佐藤オオキ率いる「nendo」がデザインを手がけ、杉田エース株式会社からリリースされている防災グッズ。特徴は、図面ケースのようなスリムな筒状の中に、災害時に避難所へ行くまでに必要な最低限のものをコンパクトに収めている点にあり、とっさの時にはこれをパッと手にとって避難所へ向かえばよい、そしてリュックと同様に両手がフリーな状態で持ち出せるという優れアイテムです。

ケースのサイズは径57×高さ580mm。重量は約760gなので、女性でも軽々持ち運べます。1万9800円

もちろん防災リュックを否定するわけではないですが、きちんと防災リュックを用意していても、普段は押入れの奥などにしまいがちという話も多く、いざというときにはどこに置いたのかわからなくなってしまう、なんていうことにもなりかねません。その点このMINIM+AID(ミニメイド)ならば、玄関の傘立てなどに傘と一緒に立てかけておくだけでOK。脱出口となる玄関に最も近いところにスタイリッシュに置いておけるので、これなら常に安心です。

ちなみにこれは我が家の玄関にMINIM+AID(ミニメイド)のBLACK×GRAYを備えている様子なのですが、この美しい佇まい。本当に絵になってくれる防災グッズです。

4つのケースに小分けされる防災グッズ

カラバリは僕が使用している(備えている)BLACK×GRAYのほか、SILVER ×BLACK 、WHITE×IVORYというどれもが空間に馴染みやすいカラー展開。気になる中身はというと、01~04の4つのケースに分かれていて、それぞれに用途や目的が違う防災グッズが収められています。

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01は懐中電灯とランタンの2WAYになる明かり。

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02はフリーケースで眼鏡がすっぽりと入るサイズで計算されており、ほかにも常備薬などその人によって異なる必要なアイテムを入れられる仕様です。

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03は災害時の情報収集には欠かせないラジオ。単4形乾電池で駆動するだけでなく、内蔵蓄電池(キャパシタ)を使用し、手回し充電でラジオを聞いたり、01の懐中電灯兼ランタンを充電することも可能です。

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04にはポンチョがコンパクトに収納されているのですが、ポンチョを取り出した際にはそのケースがコップになるように設計。さらには上蓋のところにはホイッスルが収納されているなど、まずはこれだけは備えておきたい! というものがコンパクトにきちっと備えられています。

もちろん、水や保存食など、ほかにも備えておいたほうが良いものは多々ありますが、やはり常に目につくとこにもひとつの安心を備えておく。そして見た目にも美しい! 自然災害の多い日本に於いて、このMINIM+AID(ミニメイド)を玄関にというのが、スマートな備えのひとつの良き回答のような気がします。



MINIM+AID(ミニメイド)

https://minim-aid.jp

各 19800円

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インテリアスタイリスト
窪川 勝哉

インテリアをはじめ、家電、ステーショナリー、車など、プロダクト全般に造詣が深い。雑誌のインテリアページ、インテリアや家電のカタログ、CM、商業施設のウインドウディスプレイ、マンションのモデルルームなどのスタイリングを手がける。2011年から1年半渡英。 現在は東京を拠点に活動中。東洋大学ライフデザイン学部非常勤講師。
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