MENU
search icon
media
Beyond magazineでは
ニュースレターを配信しています
検索
Tags
  1. TOP/
  2. エンタメ/
  3. 大手SNSに疲れたら、特化型SNSでゆるく繋がろう
エンタメ

映える写真や義務的ないいねにおさらば?

大手SNSに疲れたら、特化型SNSでゆるく繋がろう

author: 鈴木 朋子date: 2022/09/10

SNSを始めた頃は、昔の友人と繋がり、仕事の人脈も広がって、楽しいことばかりだった。しかし、最近はSNSを開くことが苦になったという声も聞くようになった。「SNS疲れ」という言葉がある。SNSで繋がっている人の投稿に嫉妬したり、自分と比べて落ち込んだりした経験は誰にでもあるだろう。また、自分の投稿にいいねやコメントが返ってこないときも気になる。友人の愚痴や悪態を目にすることもしんどい。

野村総合研究所が2022年6月に発表した「生活者年末ネット調査」によると、Z世代の50%がSNS疲れを起こしているという。いっそSNSから離れてしまえば楽になるが、リアルの人間関係と結びついているため、なかなか難しいこともあるだろう。また、ネットの世界とはいえ、誰とも繋がらない生活も寂しいものだ。

そんな大手SNSに疲れたら、特化型のSNSでゆるく交流してみてはいかがだろうか。そこで今回は、ごみ拾いSNS「ピリカ」、いぬねこ写真SNS「ドコノコ」、本音をつぶやける「HONNE」、大人世代SNS「趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)」のサービス内容を紹介する。

ごみを拾って投稿すれば社会貢献! ごみ拾いSNS「ピリカ」

ピリカはごみ拾いを楽しむSNS。拾うごみを撮影して投稿すると、ユーザーから「ありがとう」が押され、ときにはコメントも寄せられる。

マップ表示を見ると、自宅や勤務先の周囲でごみを拾っているユーザーがいることがわかる。タイムラインでは、全国のユーザーの活動が見られる。犬の散歩のついでにごみを拾う人、ボーイスカウトの活動、地域のためにゴミを拾うショップ店員など、様々なユーザーがごみを拾う。自分も地域に貢献しなくてはという気にさせられる。

ピリカは2011年に京都大学の学生が開発したアプリで、現在は100以上の国と地域で利用されている。これまで累計で2億個以上のごみが拾われているとのこと。SDGs達成や環境問題の解決に貢献したい人は使ってみてはいかがだろう。

犬や猫を通して交流しよう! いぬねこ写真SNS「ドコノコ」

SNSを開くと、つい犬や猫のかわいい画像や動画を追いかけてしまう人にはドコノコを勧めたい。

ドコノコは、我が家のペットや旅先で見かけた猫などを投稿、閲覧できるSNSだ。世界中の犬と猫を見られる「ひろば」や、近くにいる犬や猫がわかる「エリア」を見て楽しむだけでも楽しい。また、自分のペットを「ブック」に登録し、成長記録として利用することもできる。

「放送局」では「ドコノコ放送局」としておすすめのブックが表示される。また、犬や猫にまつわるコラムや漫画も読める。

大手SNSにいる犬や猫のアカウントは、誰かが撮影者の許可なく画像を集めてフォロワー稼ぎに利用していることもある。しかしドコノコは、何気ない日常が収められており、飼い主とペットの深い愛情が感じられる。同じペットを飼っている人との交流も楽しい。

匿名で本音をつぶやける「HONNE - ホンネ」

リアルの知り合いには言えないこと、身バレが怖くて書けないこと、そんな本音を投稿できるアプリがHONNEだ。匿名で書き込むスタイルは掲示板をイメージするとわかりやすい。投稿にはいいねやコメントが付くため、愚痴に対して「それはひどい」などの共感が寄せられるとスッキリする人も多いだろう。

「グループ」では、テーマについて話したいユーザーが集まり、チャットが行われている。匿名なので、身バレを恐れずに安心して会話できる。「チーズケーキはスフレが好きだけど、みんなはどう思っているのだろう」などの疑問が湧いたら、「アンケート」でユーザーに尋ねることもできる。

本音が書けるとはいえ、個人を特定する内容や不特定多数を不快にする画像など、禁止されている事項はある。また、不快なユーザーをブロック、ミュートする機能もある。10代~20代の女性ユーザーを中心に利用されているとのことだが、筆者が見た感じでは40代前後の利用も多そうだ。日常でモヤモヤしたら、利用してみてほしい。

大人世代SNS「趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)」

SNSで交流したいけれど、なんとなく若者の中には入りづらいと考える大人世代に向けたSNSが趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)だ。「日記」「フォト」「コミュニティ」を通じて交流ができる。また、ユーザー同士で交流できる「イベント」が全国で開催されている。

日記には、月間約3.5万件もの投稿がされている。旅行やお出かけ、日常の話、ニュースのことなどがつづられている。投稿にはいいねやコメントもつく。フォトでは画像を通じた交流ができる。同じ趣味や関心を持っている仲間が欲しい場合はコミュニティに参加する。イベントでは、一緒に食事をしたり、ハイキングをする人が多いという。

趣味人倶楽部の年齢層は、50~60代がメインユーザーで、男女比は男性は63%、女性が37%。子育てを終えた人など、自分の生活に余裕ができた人が活用しているのだろう。もし身近な大人が少し退屈そうにしていたら、おすすめしてほしい。

特化型SNSは誰にでも向いているわけではないが、その方向性に合っている人にはとても嬉しいサービスだ。大手SNSに疲れたら、一度試してみてはいかがだろう。

author's articles
author's articles

author
https://d3n24rcbvpcz6k.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/05/030.jpg

ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー
鈴木 朋子

SNSが専門でtoB、toCともに取材し、最新トレンドを常に追っている。身近なITに関する解説記事も執筆しており、初心者がつまずきやすいポイントをやさしく解説することに定評がある。スマホ安全アドバイザーとして、安全なIT活用をサポートする記事執筆や講演も行う。近著は「親が知らない子どものスマホ」(日経BP)、「親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本」(技術評論社)。著書は監修を含め、20冊を越える。
more article
media
FREAK’S STOREとBeyond magazineによるユース世代を応援するプロジェクト「若者フリーク」が始動!
エンタメ
date 2024/11/13