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脱・完全ワイヤレス型イヤホン

一周回って、僕がイントラコンカ型イヤホンを推す理由

author: 武者良太date: 2022/07/31

イヤホンといえば完全ワイヤレス型一強となった昨今です。AppleのAirPodsが流行らせたこのムーブメントはしっかりと根付きました。お手軽だしケーブルに悩まされなくて済むし、近年のモデルはバッテリーの持ちも、音質も高まったことから、使っていて満足度もめっちゃ高い。完全ワイヤレス型が売れ売れとなった理由は深く、深く理解できます。

あえて選んだイントラコンカ型

でも最近の僕は、好んで有線イヤホンを使っています。しかも耳栓タイプのカナル型ではなく、カセットテープのウォークマンやCDウォークマン時代にポピュラーだった、耳の軟骨にひっかけるイントラコンカ型ばかり聴いています。おや、いまさらすぎるという声が聴こえてきます。逆張りしてるの? という疑問色に染まった声が。いやいや、そんなことあるわけないじゃないですか。

電車移動するときは音漏れがなくノイキャン効果絶大のヘッドホンを使ってる。だからイヤホンを使うのは主に散歩のときの音楽リスニングか、突発的なビデオチャットのとき。だったら音漏れがあっても耳穴を塞がないイヤホンがいい、となるのは、川の流れのように自然の摂理。イヤホンをしながら喋っても、自分の骨伝導声が鼓膜に反響しませんし、最初から耳穴とイヤホンの間に隙間があるから周囲の音も聞き取れるんだしさ。

そんな理由で選んだのがアストロテックの「Lyra MINI」。約1万2000円のモデルです。

イヤホンなのに圧倒的開放感がある

すっかり忘れていました、イントラコンカ型イヤホンのメリットを。とにかく音場が広い。

頭の中に音のすべてが入り込んだような音場となりやすいカナル型イヤホンと異なり、耳の外から音が飛び込んでくる。フェス会場のようなたっぷりな開放感があり、生々しいリアリティに時間を忘れて好きな曲をヘビロテしたくなります。

アストロテックのイントラコンカ型のなかでは小型でドライバーサイズも小さめ。そのせいでしょうか、低音は控えめです。代わりに中高域からの若々しさすら感じる伸びやかさに、気分はまるで春。女性ボーカル、それも緩やかなトーンのサウンドと相性良すぎでしょう。惚れちゃうじゃないですか。

装着していることを忘れるくらい軽いし、耳穴を塞がないからストレスフリー。最近は良質なスティック型スマホ用DACアンプが真っ盛りで手軽に高音質が持ち出せるようになりましたし、あえて選ぶのってアリですよ有線イントラコンカ型イヤホン。

Lyra MINI 1万2060円前後

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ガジェットライター
武者良太

1989年にフリーライターとして活動開始。株式会社三才ブックスに入社して編集職に就き、退職の後にフリーライター/カメラマンとして活動再開。2021年で執筆・編集歴32年。現在注視しているフィールドはIT、IoT、スマートフォン、デジカメ、モビリティなど。1971年生まれ。元Kotaku Japan編集長。
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