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狭小空間でも設置安心、2タイプの選択肢が魅力

パナソニック、ななめドラムSDシリーズで洗濯習慣を変革

author: 滝田 勝紀date: 2025/02/21

パナソニックは、昨年10月発売の「ななめドラム洗濯乾燥機LXシリーズ」が好評な中、生活スタイルの多様化を踏まえて「SDシリーズ」2機種も今年1月に発売した。後者は、幅約60cm×奥行約65cm×高さ約96cmというコンパクトな筐体に、大容量の洗濯10kg・乾燥5kgを実現。従来のコンパクト機にありがちな妥協を一切感じさせず、パナソニックならではの高品質が体現されている。今回は家電スペシャリストの滝田勝紀が、SDシリーズの魅力と詳細をレポートする。

市場背景と変わる暮らしへの応答

近年、共働き世帯や単身世帯の増加に伴い、また不動産価格の上昇による住宅面積の縮小が、洗濯機市場に大きな変革をもたらしている。洗濯物の干し方や洗濯時間の多様化の中、従来の縦型洗濯機では実現困難であった「省スペース」と「高機能」の両立が強く求められている。今回のSDシリーズは、狭いサニタリールームにも無理なく設置可能な設計と、洗濯から乾燥までを一台で完結する大容量を両立させ、現代のライフスタイルに最適な製品である。

優先するのは汚れ落ち? それとも利便性?

SDシリーズは、ユーザーの多様なニーズに応えるため、Uタイプ(NA-SD10UAL)とHタイプ(NA-SD10HAL)の2機種で展開される。ちなみに外見的にはパッと見ほぼ変わらないが、機能的にいくつかの異なるポイントがある。

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・Uタイプ(NA-SD10UAL)(右)

 液体洗剤と柔軟剤を自動で適量投入する2タンクシステムと、スマートフォン連携による「スマホで洗濯」機能を搭載。忙しい共働き世帯や単身者に対し、シンプルで効率的な操作性を提供する。

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・Hタイプ(NA-SD10HAL)(左)

 温水を活用した「温水スゴ落ち泡洗浄」により、黄ばみ、ニオイ、菌をしっかりと除去する洗浄性能を実現。また、業界最大級の液体洗剤自動投入タンク(約1,780ml)を備え、洗浄にこだわるユーザーに最適な仕様となっている。

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長年にわたり洗濯機の製造に携わってきたパナソニックは、「ユーザーのライフスタイルに合わせた選択肢を提供する」という確固たる意思のもと、今回の2機種には本当に必要な機能のみを厳選して搭載した。

実演体験で感じたコンパクトと使い勝手の良さ

取材のために訪れたセミナー会場では、SDシリーズの搬入・設置デモンストレーションが実施された。狭い洗面所にもスムーズに設置できる様子は、従来のドラム式洗濯乾燥機が抱えがちな搬入口での苦労を一掃するものであった。本製品は、本体の奥行きを大幅に抑え、フラッグシップであるLXシリーズよりも約16kgも軽量化を達成している

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設置作業に参加した担当者が「これまでドラム式を諦めざるを得なかった家庭でも、安心して設置できる」と語る場面を目の当たりにし、狭いマンションの通路などでも容易に搬入できる点が印象的であった。さらに、コンパクトな本体ながら、斜めに配置されたドラムと視認性を高めるために高めに設置された操作パネルは、使いやすさを飛躍的に向上させ、ユーザーの操作ストレスを軽減する設計となっている。

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国内設計で実現する技術革新と安心感

今回のSDシリーズは、すべて日本国内で設計・開発・製造されている。パナソニックならではの先進技術と高い品質が余すところなく活かされている。会場では、開発担当者が、従来モデルとの差別化ポイントとして、ダンパーや流体バランサーの改良による振動低減技術を紹介した。実際に製品に触れ、その質感や緻密な設計を確認することができた。

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また、海外から輸入されたスクエアタイプの製品との差異として、「日本の狭い住環境に最適化された設計」が強調される。日常の設置における様々なハードルをクリアするための細部へのこだわりは、まさに「日本の住まいに寄り添う家電」として進化していることを如実に物語っている。

プチドラムとキューブルの“いいとこどり”

2011年にパナソニックは「プチドラム」シリーズを展開しはじめ、一人暮らしや少人数世帯向けに、限られたスペースでも設置可能な超コンパクトな設計と基本的な洗濯・乾燥機能で支持を得てきた。2014年モデルにおいては、容量や機能面でファミリー層にも対応すべく進化を遂げ、依然として省スペース設計を維持した。

一方、デザイン性の高さを前面に押し出す「Cuble」シリーズは、スクエアなルックスを採用し、シンプルかつモダンな外観で、現代の住宅空間に自然に調和する美しいデザインが特徴である。

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今回の『SDシリーズ』は、プチドラムのコンパクトさと、Cubleシリーズの洗練されたデザイン・高い洗浄・乾燥性能を融合させた、いわば“いいとこどり”の進化系モデルである。さらに、最新のスマート機能や省エネ機能を加えることで、従来製品の長所を余すことなく引き継ぎ、現代の多様なライフスタイルに対応する新たな洗濯機として登場した。

洗濯生活を変革する新たなスタンダード

パナソニックが提案する『ななめドラム洗濯乾燥機 SDシリーズ』は、従来のコンパクトドラムの概念を大きく塗り替える革新的な製品である。狭い空間においても大容量かつ多彩なスマート機能を両立し、価格と機能のバランスにおいても一切の妥協が見られない。このモデルは、今後の洗濯生活の新たなスタンダードとなる可能性を十分に秘めている。

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家電スペシャリストとして長年数多くの製品に触れてきた筆者から見ても、今回のSDシリーズは「日本の暮らしに根ざした、本当に使いやすい家電」であると自信を持って推奨できる逸品である。

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Beyondプロデューサー・家電スペシャリスト
滝田 勝紀

Beyond Magazineのプロデューサー。電子雑誌「デジモノステーション」の元編集長。All Aboutの家電ガイドとして活動中。楽天のショッピングSNS「ROOM」の家電公式インフルエンサーを務め、フォロワー数は40万人(2021年3月現在)以上を抱える。ベルリンで毎年開催される世界最大の家電見本市「IFA」ほか、海外取材の経験も豊富。インテリアスタイリスト窪川勝哉氏とともに、オフィス兼「家電とインテリアのショールーム」をオープン。コンサルティングクリエイターとしても活躍中。
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