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ファッション

泥汚れが目立ちにくいベージュが正解

街でもキャンプでも快適。理想のアウトドアスニーカー、見つけました

author: 松井 直之date: 2021/12/30

仕事柄、キャンプ場を中心としたアウトドアでの撮影や取材が多い筆者にとって、天候変化への備えは常に欠かせない。ウェアはもちろんのこと、シューズ選びにおいても防水性や防汚性、着脱のしやすさというのは重要な要素になる。いろいろなメーカーのモデルを履き比べてきたが、ようやく理想の一足を見つけたのでご紹介しよう。

マシュマロ触感だから立ち仕事も心地よい

アウトドア用のシューズといえば、昔はブーツが定番であった。ヘビーデューティな見た目はアウトドアとの相性もよく、防水性や堅牢性にも優れているが、いかんせん重くて着脱が面倒。そのため、ここ数年はほとんど履く機会がなくなってしまった。

一方で、ものすごい進化を遂げているのがスニーカーだ。アウトドアでも耐えうる機能を装備し、街でも履きやすいデザインのモデルはさまざまなメーカーから発売されているし、その選択肢の多さはここ数年で一気に広がっている。

そんなわけで、筆者も白と黒の定番カラーのスニーカーを中心に、随時アップデートしながら理想のアウトドアスニーカーを探し求めてきた。現在は4~5足をローテーションして履いているが、中でもエースで4番的存在なのがホカ オネオネの「チャレンジャー ロー GTXワイド(2万7500円)」だ。

ホカ オネオネといえば、厚底のランニングシューズの代名詞として一世を風靡。大手セレクトショップなどでも取り扱われたことで、ファッションシーンにも席巻していることは御存知の通り。ボリューム感のある佇まいはビッグシルエットのパンツとの相性もよいので、普段用として履いている人も多いだろう。

アウトドアではベージュしか勝たん

「チャレンジャー ロー GTXワイド」は製品名にあるとおり、足幅が広めのワイド仕様になっている。筆者の足は甲高幅広なため、気に入ったスニーカーがあっても足になじまず、仕方なく1サイズアップして履いていることも多い。だが、このモデルであれば、ジャストサイズで足によくなじむ。フィットするスニーカーは、とにかく履き心地がよいし、履いていて気持ちいい。ブランドのアイコンでもあるボリュームのあるミッドソールはマシュマロのような柔らかさなので、長時間の立ち仕事でも足が疲れにくいのはうれしい。

特徴的なアッパーのデザインは、ツルッとした表情がクリーンな印象を与えてくれる(私物は少し汚れていますが……)。ゴアテックスの防水メンブレンを採用しているため、雨などの水分を通す心配がなく、なによりも主張しすぎない見た目なのであわせるパンツを選ばない。履き回しがしやすいので、ついつい出番も多くなるというわけだ。

アウトソールは4mmの溝がどんな地形でもしっかりとグリップしてくれるので、ロケで訪れるキャンプ場や、未整備の山の中を歩くような仕事でも安心。濡れている舗装路や階段でも滑りにくいので、雨の日の街履き用としても重宝している。

カラーはブラックもラインナップされているが、あえてオックスフォードタン/デューンを選択した。これが正解で、「黒だと泥や砂汚れが意外と目立つ」という欠点があるが、このカラーだと「あまり気にならない」。アウトドアでの仕事帰りに都内で会食があろうとも、気にせずそのまま行けてしまうスマートさだ。外遊びが好きな大人の男性には、ぜひとも試して欲しい一足である。

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Beyondディレクター・アウトドアライター
松井 直之

出版社で10年、IT企業で10年の編集職を経て2017年に独立。趣味はキャンプ。現在はアウトドア関連の企画・取材・執筆から、Webメディアのプロデュースやコンサルティング、広告制作まで、編集スキルを軸に幅広く活動中。
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