外に出た瞬間、息が苦しくなっちゃうくらいのつよい暑さとの戦いの日々を繰り広げていますね。クタクタに疲れているとき、ごはんを食べて回復する人と少しでも長く睡眠をして回復する人がいると思いますが、私は睡眠もとても大事ですが1番はごはんを食べて回復する人です。
1人でも友人とでも、ごはんを食べてる時間は目の前の美しく美味しいものと自分の身体と向き合える時間だから、どのくらい疲れてるのかとかそういうバロメーターにもなっていると思います。そんな私の大事なおいしいごはんの時間をお届けします。
ぷりぷり厚皮餃子と薄くてパリッとした薄皮餃子、どちらがお好きですか? 私はどっちも好きです。というわけで(どういうわけで)、記念すべき初回は私が疲れた時に駆け込みたくなる池尻大橋の「本格餃子 包」を紹介いたします!
いつも、肉味噌もやし・パクチー水餃子・手作り焼き餃子の3つを注文します。時によってシンハー・生ビール・白米などを追加してマイナーチェンジしていく。今回はお店の方の計らいでルーローハンをいただいてしまいました。おほほ。
注文してから肉味噌もやしがまず届きます。肉味噌もやしは味がしっかりついてて、この肉味噌もやしだけで白米が食べられるくらい。程よいごろごろ感の残るひき肉で、噛むたびに溢れるつよい旨みが食欲をそそってくるのだ……。
肉味噌がきて、餃子を待つ時間がまた美味しくさせる。肉味噌は2種の餃子のチェイサーとしても用立てたいので(肉味噌に失礼かもしれないけど、でもこれも肉味噌人生をまっとうしているとも思う)餃子が運ばれてくるまでに食べ切ってはいけない。
運ばれてくるものすべてが自分のもののように思えて、店員さんが動くたびにソワソワしながら待ちわびること7分、満を持してパクチー水餃子と手作り焼き餃子が運ばれてきた! どちらも、信じられないくらいもちもちで大ぶりであんがぎっしりで、餃子単体としてのポテンシャルが高すぎる。
待っている間に“包”と赤く刻印されたかわいい醤油皿に作っておいた酢胡椒に、まずは焼き餃子をつけていただく。皮はもちもちなうえに塩っけと甘味のバランスが絶妙で、具は肉汁ジュワジュワ、そこにふわりと香るニンニクとニラ。さいこう。
肉味噌を挟んだのち、パクチー水餃子をいただく。掴むときにツルツル滑ってしまうほど水分をふくふくに含んだ水餃子に、ねっとり濃厚な甘酸っぱソースをたくさん絡めてパクチーを乗せていただく。ガツンと口当たりのいいソースとぷにぷにの餃子が混ざって、口の中がおまつり状態。さいこうとはこのことなのだよ。
餃子は店内で手作りされている
このあと白米をいただいて口の中のおいしいものをすべて絡め取っていただき、リセットした状態で次にいくのが常ですが、今日は特別にルーローハンがいらっしゃるのでここで挟んでいく。ほろほろで食べやすいサイズのゴロゴロお肉に青梗菜、小さく切った味玉をレンゲに乗せてミニルーローハンを作って一口で頬張った。
つよい味の柔らかいお肉とつよい食感の爽やかな青梗菜、ツルツル白身ねとねと黄身の味玉、そして粒だった柔らかめのお米が口の中で混ざり合って、複雑なのに統一感のある最高の一口だった。卵を食べたあとの若干のぽそぽそ感をシンハーで流し込む、芸術的な瞬間だった。
次は、食べるラー油で焼き餃子を楽しむ。手作りの食べラーも包の醍醐味で、たぶんだけど小魚ふりかけ系が入ってる鰹節ベースの、そこまで辛くないけどカリカリに揚がってるとうがらしのアクセントが美味しくて、そこにピーナッツの柔らかくて特徴的な食感が絡み合ってこれもまたおいしい。一口一口感動できるからすごい。
細かく味についておしゃべりしちゃいましたが、疲れたときに吸い込まれるように入るお店リストに追加してみてください。暑さも疲れも寄り添ってくれるから、いつの間にか脳みそも心も浄化されていく気持ちになる。
最近眠りにつくのがうまくいかず、布団に入るのが億劫になっていたけどこの日はお腹がいっぱいになって、気持ちがほぐれて、深い眠りにつくことができた。睡眠も食事も全部つながっているから、どっちもバランスよくこころをお洗濯していきたいところ。
本格餃子 包
住所:〒153-0044 東京都目黒区大橋2丁目22-7 村田ビル 1F
電話:03-5738-8236
営業時間:11:30〜23:30
WEB:https://tsutsumu-gyoza.com/
Instagram:@tsutsumu_gyoza