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はやく帰りたくなる部屋をDIY

日曜日まで待てない。定時退勤で“平日大工”

author: cacodate: 2024/08/03

当たり前のようにみえて、意外と難しい「定時退勤」。リモートワークが普及する中で、退勤時間の境界線がぼやけてしまっているのも実情。「周りも残業しているし……」「退勤しても特にやることないし……」となんとなく残業してしまっている人も多いのでは?

はたまた、定時で退勤している人でも、ぼんやりスマホを見ていたら寝る時間になっていた……なんて人も少なくないはず。もちろん、そんなゆるい過ごし方だって悪くない。でもせっかく定時で上がれたその日には、ちょこっとDIYなんかしてみない? そのまま「はやく帰りたくなる部屋」をつくって、もっと自分の好きなことに没頭できる空間にしてみよう。

千歳船橋にあるフラワーショップ「fram」の店主として店先に立ちながら、ホテルやカフェの装飾を手がけるフローリストのcacoさんも、本日は定時退勤。大好きな植物を飾る自分だけの「プランタースタンド」をつくるんだって! 休みの日まで待てなくたっていい。自分の部屋をもっと特別な空間にすべく、はやく帰って日曜大工ならぬ“平日大工”をはじめよう。

caco

1997年生まれ。千歳船橋のフラワーショップ「fram」のオーナー。その他、装飾、撮影、フラワーデザインなど多種多様なアイデアを形にしていくフローリストとして活動。OLからもともと趣味だった「花」を仕事に。2022年7月から個人活動『会いに行くフローリストCNOT FLOWER .』をスタート。2023年10月から実店舗をオープンした。

Instagram:@caco.florist

いつもと違う退勤後、いつもと違うこころもち。

お店の定休日が木曜日だけということもあり、私にとって定時退勤後の時間は大切なプライベートの時間。普段から定時で退勤することが多く、お店のクローズが19時で片付けさえ終わっていればその時間にお仕事終了。退勤後はよく、友人やパートナーと会う予定を入れています。もともと家でダラダラする性格でもなくて、やりたいことがたくさんあるので暇さえあれば予定を詰め込むタイプで。

だけど、最近は人と会う予定を入れてばかりで、自分と向き合う時間が足りてないのかも? と少し考えていました。外に出てさまざまな人に会って、刺激をもらったり交友関係を広げたりするのもいいけれど、もう少し自分の気づきやアイデアを膨らませられるような過ごし方を自宅でしたいなって。

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そのためには私の部屋をもっと、私らしくいられる“とっておき”の場所にすることが必要! ということで今日は、自分のために定時退勤して、“はやく帰りたくなる部屋づくり作戦” を実行します。

もともと花の仕事は趣味が高じて始めたので、私の家には大好きな花や草木がたくさん。そんな宝物たちが素敵にディスプレイされている空間こそ、私が“はやく帰りたくなる部屋”。とっておきの「プランタースタンド」をつくって、部屋をもっと好みに彩りたいです。私は土日休みではないし、定休日もお店以外の仕事があったりするため、“日曜大工”のような概念はないのですが、次のお休みまで待てない! ということで“平日大工”に挑戦です(笑)。

いつも帰り道は「夜ご飯何食べようかな~」なんてウキウキしながら帰っていますが、今夜はさらに浮き足だっちゃって……! (自転車だけど)

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なんだか今日はいつもと違うこころもち。なぜならお部屋の“とっておき”を増やすから。退勤後だけど、これから何かを始めるワクワク感が最高に嬉しいです。前から結構気に入っていた私の部屋だけど、もっともっと帰りたくなる場所にしたいから。自分の手で“とっておき”を増やしたいです。

組み立て完了まで約10分! 実際につくってみるとこんな感じ

今回つくるのは、プランターを置くシンプルなスタンド。「くらしを自分でつくる家具」をコンセプトにカインズが手がけている「CAINZ DIY MARKET」で販売されている商品で、ビスを使わずに板を組み合わせたり、木工用接着剤を用いるだけで完成するそう。本当にそんなに簡単にできるの? 壊れやすいんじゃない? と小さな疑問を抱きつつ、いざ製作をスタート!

用意するもの

プランタースタンド
・木工用接着剤
・紙やすり
・塗料(色を塗りたい場合)
・塗装具セット(色を塗りたい場合)
※上記はカインズの公式オンラインショップもしくは、実店舗でも購入可能。

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作り方

① 商品を取り出して、広めのテーブル(もしくは床などのスペース)に並べる。木くずや塗料が付着する可能性があるので、下にビニール袋などを敷いておくと後片付けも楽でよりGOOD。

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エプロンも纏って準備完了。そして木材が思ったより軽くて扱いやすい! パーツも少なくてシンプルな構造なのが嬉しいです。お値段が4,980円とお手頃なので、もしかすると少しチープな感じかな? と正直思っていたのですが全くそんなことはなくて、木の質感も好みです。素朴なテイストが好きな方は色をつけずにそのままでもいいかも。

② 上部の箱部分の木材同士をはめ込んで、組み立てる。

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木材は凹凸にカットされているので、その通りはめ込むだけ。がっつりDIYをしてるというよりかは、子供の時に遊んだ「レゴブロック」のようなおもちゃをつくっている感覚に近いかも! 説明書には書いてなかったのですが、木材同士が外れないかちょっと心配だったため、私はここでも木材の接地面に木工用接着剤をつけました。

③ 脚部分と箱部分の接地面に木工用接着剤をつけ、はめ込む。

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あっという間に形になってきて、嬉しい(笑)。ゴールが見えるとモチベーションが上がります。

脚の下部に一枚板をはめ込む。組み立てはこれで完成!

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はやい……! 組み立てだけだと、10分もかかりませんでした。

⑤ 全体的にやすりをかける。

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もともと木材の表面は割と滑らかですが、きちんとやすりをかけることで、塗料が綺麗に塗れるそうなので、丁寧にすりすりします。

⑥ 塗料を取り出し、塗布する。

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今回は爽やかなオレンジカラーをチョイス! 部屋のインテリアがシンプルなものが多いので、アクセントになればいいなと思いました。塗料は水性のものを使用するのがおすすめ。匂いが少なく、ムラができにくいです。塗料はほとんどローラーで塗りましたが、角の部分など細かい部分だけ筆を使いました。

⑦ 風通しの良い場所において乾かして出来上がり。乾燥時間はおよそ1時間。

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想像以上に簡単でびっくり! 工程がかなりシンプルだから途中で投げ出したくならないし、すぐ形になるからモチベーションも下がらなくて、面倒くさがり屋さんにだっておすすめです(笑)。どちらかというと、組み立てより色を塗る作業に時間がかかるかも。

手に入れたのは「プランタースタンド」だけじゃなくて。

普通に家具を購入した場合だと、組み立てたら終わりですが、今回は自分の好きなカラーを選んで塗ってと、ひと工夫できたのがよかったです。つくりながら「こういう植物を置きたいな」「お店に置いて可愛いかな?」「あのお客様にもおすすめしたら喜びそうだな」なんて、想像を膨らませるのが楽しかったです。

きっと私が求めていた定時退勤後の過ごし方はこれだったのかも……! 単純に物が出来上がる喜びもあるけど、その過程で自分の“創造力”が育っている感覚が刺激的でいて、心地よかったです。今の仕事は趣味の延長であるからこそ、完全にオフモードっていう時はなくて、正直いつも仕事のことが頭にあるんです。だから、こうやってプライベートな時間を楽しめつつ、仕事でも活きそうな感覚は大切にしたい。

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簡単にできたのにすごく満足感があって。「退勤後なのにこんなに可愛いものをつくっちゃった、私すごい!」って自画自賛したくなるくらい(笑)。この達成感が最高のご褒美だなと感じました。それに、実際に手を動かしてつくったことで、心身ともにリフレッシュできた気がします。木材に手先で触れるという体験も癒やされる理由だったのかも。

「はやく帰りたくなるお部屋づくり作戦」大成功

実際に持ち帰り、早速ディスプレイ。プランタースタンドには、お気に入りの植物と日常の中でよく手に取るものを、ぎゅっと詰め込みました。めちゃめちゃ可愛い……!

狙い通り、鮮やかなオレンジカラーが差し色になって、グッと部屋がおしゃれになった気がします。お気に入りのヴィンテージ家具とも好相性。高さがあるから水をあげやすいし、葉っぱが垂れ下がるタイプの植物を飾るのにもぴったり。植物も置けるし、本や日用の小物飾れるし……! スタンドの下にも物が置けるスペースがあるので、どんどん“おしゃれ”が溢れる物置になりそうです。

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自分でつくったというのもあってか、より愛着が湧いて本当に気に入っていて! お店に置いてある植物や花を見ながら「これ、うちのプランタースタンドに置いたら可愛いかも?」と考えて、はやく自分の部屋に帰りたくなるくらい(笑)。「はやく帰りたくなるお部屋づくり作戦」大成功です!!

そして、友人やお客様にもおすすめしたいなと思いました。私は自分のお店で働いているので定時退勤しやすいですが、きっとそうじゃない方は多いんだろうなって。お客様とはよく色々な話をするんですけど、やっぱり仕事が大変そうな方も結構いて。そんな方たちにも思い切って、同じような“定時退勤体験”をして欲しいです。

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定時退勤=「まだ仕事があるけど帰る」……みたいな、ちょっとマイナスなイメージを持っている人もいるかもしれないですが、絶対にそんなことはないと思っていて。反対に、今回みたいに定時退勤をして、自分のために時間をつくったことで、リフレッシュすることができれば仕事へのモチベーションだってアップするはず。さらにそれが「はやく帰りたくなるお部屋づくり」をしたならば、どんどん楽しい生活循環になっていくと思うんです!

今回製作したプランタースタンドは、一人暮らしの部屋でもちょうどいいサイズ感だし、価格が安いのでぜひ気軽にトライして欲しいですね。私は今回、プランタースタンドをつくりましたが、他にも「読書にふける」「料理を楽しむ」など様々なくらしのシーンに沿った商品があるとのことで、今度は本棚なども製作してみたいです! 次は何色にしようかな。

製品貸与:カインズ
Text:rei
Photo:笠川泰希
Edit:舩岡花奈


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フラワーショップ「fram」オーナー・フローリスト
caco

1997年生まれ。千歳船橋のフラワーショップ「fram」のオーナー。その他、装飾、撮影、フラワーデザインなど多種多様なアイデアを形にしていくフローリストとして活動。OLからもともと趣味だった「花」を仕事に。2022年7月から個人活動『会いに行くフローリストCNOT FLOWER .』をスタート。2023年10月から実店舗をオープンした。
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