白物・美容家電ライターの田中真紀子さんが購入したのは「エアコン」。陶器のような質感とフォルムに魅せられ、インテリアとしても美しいのが特徴だ。イエナカ時間が増える今、毎日を快適に過ごすために欠かせないという、その魅力を紹介しよう。
エアコンのデザインはどれも同じ?
近年は家電のデザインも洗練され、家電が機能だけでなくデザインでも選べるようになってきた。しかし意外なことに、エアコン室内機のデザインはあまり進化していない。
そのことに気づかされたのは、都心の高層マンションをフルリフォームしたお宅を取材した際にオーナーから、「エアコンのデザインが気に入らないから隠した」と聞いたときだ。
言われてみれば、エアコン室内機はメーカーを問わずほぼ同じだし、筆者自身、デザインを意識したことはなかった。こんなに存在感があるにもかかわらず、デザインで選ぶという発想すらなかったのかもしれない。
性能とデザインにこだわった富士通ゼネラルの「ノクリアZ」シリーズ
あれから数年が経ち、ありがたいことにデザインにこだわったエアコンが徐々に出てくるようになった。そういえばわが家のリビングのエアコンも設置してから10数年、冷暖房の効きも怪しくなってきたし、プラスチック素材が黄ばみ始めたし、そろそろ買い替えたいところ。
そこで選んだのが、富士通ゼネラルのエアコン「ノクリアZ」シリーズ(適用畳数23畳・AS-Z711L2)、実勢価格30万7850円だ。最上位モデルに次ぐハイグレードモデルで、人が室温に不満を感じる前に先回りして気流や温度設定を変えてくれるエッジAIとクラウドAIで制御する「ダブルAI」や、熱交換器に付着するカビや細菌を除菌・除去する「熱交換器加熱除菌」機能など、快適かつ清潔に使える機能が搭載されている。
しかし、それ以上に気に入ったのが、陶器のような質感とフォルムだ。
職人が手作りした素焼きの陶器がモチーフ
そもそも富士通ゼネラルは2020年から、エアコン室内機のデザインにこだわった「クラフトデザインシリーズ」を展開している。第一弾として発売したのが、幅70cm以下とコンパクトなSVシリーズで、布地を貼ったようなファブリック調の質感が特徴だ。
このSVシリーズを寝室に導入した結果、筆者の中でエアコンの存在感が「家電」から「インテリア」に変わった。今後エアコンを買い替えるなら、室内機のデザインにもこだわろう。そう決めていたところ、第2弾としてZシリーズが登場したというわけだ。
Zシリーズがモチーフにしたのは素焼きの陶器で、やわらかく落ち着いた質感や波状の文様には、職人が手作りしたような温かみが感じられる。近くで見ても、とてもプラスチック感は感じられない。
エアコンは部屋の雰囲気も空気の質もガラリと変える
ノクリアZシリーズを設置して以来、わが家のインテリアの雰囲気は大きく変わった。エアコンは空間に馴染むのではなく、インテリアとして白く浮き立っているのだ。だから見るたびに「美しいな」と思うし、来客には「素敵なエアコンですね」と言われる。
オンライン取材を受けるときは、さりげなくエアコンが画面に映る位置に座ったりすることもある。とまあ、デザインのことばかり言及したが、もちろん快適さも格段に上がった。まずエアコンの効きが悪い、と感じることがなくなったのは、ダブルAIのおかげだろうし、フィルター自動掃除や熱交換器加熱除菌で、清潔に使えている安心感も大きい。
今思うと従来モデルはエアコンをつけるたび、カビや雑菌が舞っているような気がして、大きく息が吸ってはいけない感覚もあった気がする(笑)。そう考えると、エアコンが毎日の暮らしに与える影響は大きい。買い替えて本当によかったと思う。
富士通ゼネラル
ノクリアZシリーズ