毎年、結構な数のシューズを買い、相当な数のランニングシューズを試させてもらっていますが、2021年に購入したものの中で、とても満足度が高く、そして多くの人におすすめできるのがオンの「クラウド ウォータープルーフ」です。
価格は税込で1万7380円。スニーカーやランニングシューズを、なるべく安く買いたい消耗品と考えている人にとっては、もしかしたら高価格だと感じられるかもしれませんが、「クラウド ウォータープルーフ」は価格以上の価値があるシューズだと思います。
オンは2010年にスイスで誕生したスポーツブランド。「ランニングの世界を変える」という大きな目標を掲げ、現在では55か国を超える国で700万人以上のランナーに愛される存在となっています。オンのユニークなソールユニットは、共同創始者の1人、オリヴィエ・ベルンハルト氏が水撒き用のホースをカットして自身のシューズのソールに貼り付けたことを出発点に生まれたものです。
2014年にリリースされた「クラウド」は、オンが誇るベストセラーモデルで、ブランドのアイコン的存在。その防風・防水仕様モデルが「クラウド ウォータープルーフ」です。
着脱がイージーで、履き心地が快適
輪切りのホースがもとになったCloudTecは世界特許技術。立っているときは硬く安定し、走り出すとクッション性を感じる点がとても気に入っています。
そして、シューレースを結ぶ・解くという作業なしに快適なフィットを提供してくれるイージーエントリーシューレースシステムも魅力。玄関に並べて置くと、ついつい足が伸びてしまいます。
「クラウド ウォータープルーフ」は、2021年の新作というわけではありません。では、何故あえて推すのか。その理由は今年買った「クラウド ウォータープルーフ」は僕にとって2代目だからです。
Beyond magazineでもシューズについて書かせてもらっていますが、ランニングシューズやスニーカーの記事を執筆する機会が多いこともあって、新しい機能を搭載したシューズ、履いたことがなく足を通してみたいスニーカーを買うのが基本姿勢で、定番のアップデートモデルを買うことはあっても、全く同じモデルを買うことはよっぽどじゃないとありません。そう、「クラウド ウォータープルーフ」はよっぽどだったんです。
防風・防水仕様なので、天候を選ばずに履くことができます。防水タイプのシューズは、シューズ内のムレやアッパーの硬さが気になることがありますが、「クラウド ウォータープルーフ」にはそれがありません。
着脱がイージーで、履き心地が快適なのは前述した通り。出張や旅行にこれを履いていけば、現地でランニングを楽しむことができるし、そのうえ足元がラフに見えません。
僕の中では“あると便利”を遥かに超えて“ないと困る”シューズになっています。
ちなみに、こちらがお別れすることになった初代。アウトソールはすり減ってツルツルに。新しいシューズと比べるとクッションも劣化しています(当たり前)。
On
クラウド ウォータープルーフ
1万7380円