MENU
search icon
media
Beyond magazineでは
ニュースレターを配信しています
検索
Tags
  1. TOP/
  2. ANNEX/
  3. フォルダブルスマホ「Galaxy Zシリーズ」は、2025年を見据えたゲームチェンジャーなのか!?
ANNEX

まだフツウのスマホ使っているの?

フォルダブルスマホ「Galaxy Zシリーズ」は、2025年を見据えたゲームチェンジャーなのか!?

author: GOROmandate: 2021/11/01

ガラケーからスマートフォンへのゲームチェンジを担ったiPhoneの登場からもうすぐ15年。世界は今、次の時代への“ゲームチェンジ”を予感、そして期待しはじめている。では、時代を動かすのは誰なのか? その大本命と目されるGalaxyのフォルダブル スマートフォン最新モデルGalaxy Zシリーズを、VR時代の到達をいち早く予見し、自ら国内上陸を牽引した“預言者”GOROmanが語り尽くす。

国内随一のガジェットマニア、GOROmanが語るスマホ市場の“ゲームチェンジャー”とは?

第二次VRブームを巻き起こしたVRヘッドセット『Oculus Rift』の日本上陸を牽引した、国内VR業界キーパーソンの1人として知られる「GOROman」こと近藤義仁氏。この8月にスタートした本誌連載企画『人生はゲームだ!改造だ! 残機ある限り、オレタチは戦える』で明らかにされたよう、興味を持った対象は徹底的にバラすのが、彼の流儀だ。

そして今回、その興味の対象となったのがGalaxyの最新フォルダブル スマートフォン Galaxy Zシリーズ。本記事では7.6型というタブレットクラスの大画面を折りたたんで持ち歩けるシリーズ中核モデル『Galaxy Z Fold3 5G』と、6.7型ディスプレイを細身のジーンズのポケットにも入るほどのコンパクトボディに収めた『Galaxy Z Flip3 5G』の2モデルをGOROman氏に托し、約1週間、そのデジタルライフの中で自由に使い込んでもらった感想を聞く。

今、巷間で囁かれる「フォルダブル スマートフォンこそ、“次”のスタイル」という説は果たして本当なのだろうか?

『Galaxy Z Fold3 5G』&『Galaxy Z Flip3 5G』には、はじめてスマホを手にした時のようなワクワク感がある

写真左:『Galaxy Z Flip3 5G』、写真右:『Galaxy Z Fold3 5G』

—まずは『Galaxy Z Fold3 5G』『Galaxy Z Flip3 5G』を実際に使ってみた感想を聞かせてください。いかがでしたか?

GOROman:すごく良かったです。最近のスマホってカメラ機能くらいしか進化しなくなっているように感じていて、あまりワクワクしなくなっていると思いませんか? サチュ(=サチュレーション、飽和)ってきたというか……。昔は毎年のようにハードウェアが進化して、すごいぞ、生活が変わるぞって感じだったんですけど、今はそういうのがなくなってしまいましたよね。

—それ、すごく分かります。

GOROman:そんな中、今回、『Galaxy Z Fold3 5G』と『Galaxy Z Flip3 5G』を使ってみて、未来のテクノロジー感というか、ドラえもんの道具感というか、かつてはじめてスマホを手にした時のようなワクワクが戻ってきたのを感じました。

その口ぶりですと、GOROmanさんはこれまであまりきちんとフォルダブル スマートフォンを触ってこなかったということですか?

GOROman:そうですね。曲がる有機ELディスプレイが出始めた初期、商品化に先んじて行われていたCESやCEATECでの展示はチェックしていたのですが、当時は主に価格の問題からコンシューマーに落ちてくるイメージを持てなかったんですよ。すごいんだけど、本当に商品化できるの? って。その後もなかなかきちんと触る機会に恵まれなかったのですが、今回、はじめてじっくりと使うことができて、とても感心しました。

ただ大画面なだけじゃない Galaxy Zシリーズが見せる可能性

Slide 1
Slide 0
Slide 1
Slide 0

—『Galaxy Z Fold3 5G』のような「フォルダブル スマートフォン」に対して、GOROmanさんはどのようなメリット、可能性を感じていますか?

GOROman:僕はふだんKindleで本を読んでいるのですが、スマホだと画面サイズ的につらいのでタブレットを使うようにしていました。でも、タブレットだと電車の中とかで取り出すのが面倒臭いじゃないですか? その点、『Galaxy Z Fold3 5G』はポケットからサッと取りだして大画面で本を読めます。Webブラウザも大きい画面で使えますし、読書や調べ物のフットワークが軽くなったのを実感しています。

あと、細かいところではディスプレイがリフレッシュレート120Hz対応でスクロールが滑らかなのも気に入っているところです。人間、60Hz以上は認識できないってよく言われていますけど、全然分かりますよ。脳が動きを補完する必要がなくなるのでストレスが減りますし、目も疲れにくくなるように感じました。

―見やすい大画面は、すごく分かりやすく、インパクトのあるメリットですよね。

GOROman:そうそう、今回、『Galaxy Z Fold3 5G』のためにこんなものも買っちゃいまして……。汎用のスマホ向けゲームコントローラーなんですけど、思った以上に収まりが良くて驚きました(笑)。これでプレイするゲームはちょっとした携帯ゲーム専用機よりよほど快適ですよ。画面サイズが大きいので、最近流行りのクラウドゲーミングプラットフォームで配信されているコンソール向けのゲームも快適にプレイできました。

そして今後5Gが普及してくると、外からでもクラウドゲーミングプラットフォームに接続できるようになりますから、電車の中であの超大作をプレイ! なんて未来も現実的になってきます。

—なるほど! 大画面×5Gの組み合わせはモバイルゲーミングの世界にも革命を起こす、と。

GOROman:『Galaxy Z Fold3 5G』はスマホとタブレットのハイブリッドだと感じるのですが、こうしたスマホだけどスマホじゃない、新しい何かを提供してくれる、スマホを越える可能性みたいなものを感じますね。

フォルダブルスマートフォンだと空を撮るのが楽しくなる

—大画面以外のメリットについてはいかがですか?

GOROman:さっき最近のスマホはカメラ機能くらいしか進化しなくなったって言いましたけど、フォルダブル スマートフォンはこの点でもすごく面白くなっています。この動画は僕がFacebookにアップしたものなんですけど、フォルダブルだとこんなふうに折り曲げて無理な姿勢を取らずに空を撮影したりできるんですよね。

—おお、これは面白い!!

GOROman:もちろん逆に構えればローアングルなんかも撮れます。これまでにないフレーミングができるのが面白いですよね。あと、背面ディスプレイに撮影中のようすを映せるのも気に入っています。どういう風に撮られているのか気になる人に喜んでもらえるんじゃないかな。被写体とコミュニケーションしながら写真を撮るような新しい可能性も感じました。

そのほか、実際に使ってみて気に入ったところがありましたら教えてください。

GOROman:おサイフケータイ対応はメインで使うスマホには絶対入っていてほしい機能なのでうれしいところです。ちょっと前まではスマートウォッチで何とかしようとしていたんですが、やっぱり充電が面倒なのでスマホ本体の方に搭載されているのが便利ですね。

それと今回から対応したという『Galaxy Z Fold3 5G』のタッチペン対応にも注目しています。実は最近、アマチュア無線の資格試験を受けたんですが、その試験勉強にタッチペンがとても役立ったんです。試験問題のPDFを表示させて、実際の試験さながらにそこに書き込んでいくという勉強法が効果的だったのですが、『Galaxy Z Fold3 5G』があれば、それをちょっとした空き時間にできるのではないかと思いました。

今、一番モテるスマホが欲しいならむしろ安い?

—価格についても聞かせてください。Galaxy Zシリーズはフォルダブル構造という先進的な構造ゆえに先ほどGOROmanさんがおっしゃっていたよう、かなり高価格帯の製品となっています。docomoやauのキャリアから*残価設定型の支払い方法も用意されており、端末を気軽に利用できるプランもありますが、価格設定についてGOROmanさんはどのように思われましたか?

GOROman:率直に言えば高額だとは思います(笑)。思いますが、今って、他社のスマホもハイエンドモデルはこれに近い価格のものが多いですよね。それってパソコン買える値段じゃんって言う人もいますけど、パソコンみたいに使えて、パソコンを越える便利さがあるんだったら問題ないんじゃないですかね。そもそもスマホ軸で考えちゃうから高く感じるわけで……ハイブリッドマシンと考えればそこまで割高には感じないはず。だって、スマホとタブレットを両方買ったらもっと高額になってしまうわけですから。

そして何より、コモディティ化していないものが欲しいと言う人には値段以上の価値があると思います。今、最新のスマホを買っても別に何とも言われないじゃないですか? でも、『Galaxy Z Fold3 5G』や『Galaxy Z Flip3 5G』を持っていたらみんな驚きますよ。Beyondの読者は皆さんご存じかもしれませんけど、デジタルガジェットに興味がない人は、こういうものがあることすらほとんど知りませんから。実際、この1週間、いろいろな人に見せましたけど、ほとんどの人がビックリしていました。テレビCMで知ってるって女性はいたんですけど、実際に見たのは初めてだって言ってましたね。

なんだか、スマホが出たばかりの反応を思い起こさせますね。

GOROman:そうですね。なので、今、一番モテるスマホだと思います(笑)。

Galaxy Zシリーズには“驚き”がある

—今はまだ希少なフォルダブル スマートフォンですが、GOROmanさんは、このスタイルの製品が今後一般的になっていくとお考えですか?

GOROman:アップルやGoogleがフォルダブル スマートフォンを開発しているって噂はよく聞きますよね。実際、これが便利だということに気がついた人が増えていけば、折れ曲がらないスマホは選ばれなくなっていくかもしれません。今回は1週間程度の試用でしたが、一度使ったら手放せなくなるポテンシャルがあることは充分に理解できました。

—使う時に大きくなるというメリットの分かりやすさは大きな美点ですよね。

GOROman:本とかノートとか、昔からある身近なモノと同じ構造ですからね。そういう意味では道具としての原点に戻ってきたとも言えそうですね。

—では最後の質問です。『Galaxy Z Fold3 5G』と『Galaxy Z Flip3 5G』、この最新世代のフォルダブル スマートフォンはこれからのスマホ市場において“ゲームチェンジャー“たり得る存在でしょうか?

GOROman:なると思います。先ほども言いましたが、スマホとタブレットの良いところ取りでありつつ、その延長線上にない面白さがあることなど多くの可能性を感じました。実は10年近く前に、お遊びで2つのiPhoneを両面テープで貼り付けてリバーシブルiPhoneだとか言って喜んでいたんですが、そんなふうに妄想していた未来がついにやってきたな、と(笑)。

『Galaxy Z Fold3 5G』と『Galaxy Z Flip3 5G』にはそんなこれからのスマホを予感させる“驚き”があります。その未来を先取りするためにも、皆さん、ぜひ買いましょう。もちろん私も自腹で買ってきます。

Text:山下達也、Photo:下城英悟


Galaxy Z Fold3 5G

サイズ:高さ約158mm、幅約128mm、奥行き約6.4mm
クローズ時サイズ:高さ約158mm、幅約67mm、
奥行き約14.4mm 重量:約272g
ディスプレイ:約7.6インチ、
Dynamic AMOLED 有機EL
アウトカメラ:約1200万画素×3
インカメラ:約1000万画素、約400万画素
バッテリー容量:4400mAh
RAM:12GB
ROM:256GB

Galaxy Z Flip3 5G

サイズ:高さ約166mm、幅約72mm、奥行き約6.9mm
クローズ時サイズ:高さ約86m、幅約72mm、
奥行き約15.9mm 重量:約184g
ディスプレイ:約6.7インチ、Dynamic AMOLED 有機EL
アウトカメラ:約1200万画素×2
インカメラ:約1000万画素
バッテリー容量:3300mAh
RAM:8GB
ROM:128GB


author's articles
author's articles

author
https://d3n24rcbvpcz6k.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/07/100.jpg

エクシヴィ代表/XRコンソーシアム理事
GOROman

7歳の時に8bitのパソコンに出会い、以後プログラミングに熱中。中学になるとパソコン通信にハマりネットの住人に。大学中退後、ゲーム開発会社を転々とし、コンシューマーゲームや3Dツールのエンジニアを経験、2010年にエクシヴィ起業。2012年、現在のVRブームの火付け役”Oculus Rift DK1”にクラウドファンディングで出会い「これからはVRの時代が来る!」と勝手に確信。Oculus創業者であるパルマー・ラッキーに米国まで会いに行きOculus Japanチームを立ち上げる。自分の会社であるエクシヴィを副社長に任せ放置、後にOculus社を買収したFacebookにOculusパートナーエンジニアスペシャリストとして入社、VRの国内普及に努めた。著書「ミライをつくろう! VRで紡ぐバーチャル創世記(翔泳社)」他
more article
media
【総論】ミドルクラスは電子レンジ機能がどれも優秀オーブンや独自機能で個性が際立つ
ANNEX
date 2024/11/20