家で働くことが当たり前の時代になったら、自宅に仕事場がないお父さんはどうするどうなる?外は三密、家は窮屈。クルマならば自分ひとりの時間ができるはず。今こそ新しい仕事様式の変化を受け入れてみよう。
期せずして生活様式の変化を求められる今、世の父親たちの居場所問題は切実である。普段、家にいないのにコロナ禍でずっと家族と一緒にいる。それでいて家で仕事もする。家にいるから家族の過ごし方が気になる…で、揉める。こうなるとソーシャルディスタンスならぬ、ファミリーディスタンス(家族内の距離)も大事になってくるのではないか。
自粛生活が始まり、Beyond編集部では「働くお父さんの居場所」についてWeb会議を重ねてきた。そのなかで出たのがクルマ。父親が運転するイメージが強い、動くマイホームである。かつてビッグコミックスピリッツで連載されていた漫画「ホムンクルス(2003年〜2011年連載)」の主人公は、クルマで寝泊まりする車上生活を送っていた。そのクルマは60年代マツダ キャロルだったが、358ccの4人乗りなので非常に狭い。寝泊まりはできるかもしれないが仕事はどうだろう…。今の仕事にはノートパソコンが必要でタブレットもほしい(動画も観れるし)。それならヘッドホンもほしい。ついでにカメラも。ギターなんかあると楽しいんじゃない? いいねー! と、ZOOM越しに議論を繰り広げるうちに、シトロエン『GRAND C4 SPACETOURER』にたどり着いた。
GRAND C4 SPACETOURERは定員7人のミニバン。快適なキャビン、ゆとりのラゲッジスペース、多彩なシートアレンジを持つ、我々が思い描くモビリティオフィスにぴったりの仕様だ。それでいて高効率で優れた動力性能のクリーンディーゼルはお財布にも優しい。普段は家族と使うとしても、仕事のときはひとりで使うことを考えて、後部座席をすべて倒して贅沢なオフィス環境にしてみた。
2列目、3列目シートを折りたたむと約1,709ℓのスペースを確保することができる。そこにキャンプで使うラグとテーブルを入れて、もろもろ荷物をセットしてみてもまだまだ余裕。身長172cmが足を曲げることなく寝れて、座ったときでも天井に頭がつかない。運転席と助手席のシート背面にはミニテーブルまで付いているのでコーヒーなんか飲んじゃったり。想像以上に快適な空間は、オフィスというよりもまるで自分の部屋のよう。「ちょっとファミリーディスタンス取りたいな」と感じた時に利用したい、うってつけの場所に仕上がった。
もちろん乗り心地も申し分なし。トルクフルな走りはドライブの楽しさを倍増させ、最新のドライバーアシスタンス、セーフティシステムは運転にゆとりをもたらしてくれる。乗ってよし、走ってよし、暮らしてよしの三拍子揃った一台だ。