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プロも太鼓判の国産ブランド

箸を使う日本人にぴったり。「ディーン」のドライバーを知ってますか?

author: 茨木一綺date: 2022/07/20

家庭で使うドライバーから組付け用といったプロ向けまで、様々なタイプが売られている工具。僕は約40年前から結構本気で乗り物を弄ってるので、持っているのはプロ向け工具が中心。ですが、その中にも王道と言われている海外製から国産まで多種多様にある。ではどんなこだわりでどんな工具を使ってるのか。少し話してみたいと思います。

アメリカ工具の王道「スナップオン」もいいけれど…

工具の王道と言えばアメリカのブランド「スナップオン」。世界中のメーカーが目指してきたキング・オブ・ツールです。僕も若い頃、まず揃え始めたメーカーで、アメリカ在住時には中古も多く出回ってたので買い漁っていました。ただ数年前、日本製のあるブランドを知って感動。今ではスナップオンからの乗り換えも進んで、むしろそのブランドが中心になりました。その名も「ディーン」。ファクトリーギアという世界中の一流メーカーの工具を日本一販売しているお店が立ち上げたブランドです。

工具の収納ラックやケースも「ディーン」のもので統一

プライベートブランドという立ち位置ではなく、一流の工具に触れ続けてきた会社が日本人に合った工具を作るために立ち上げた独立系ブランドと聞いて、それだけで使ってみたいと思いました。

仕事で工具を使う方だと、ほぼ一日中何かの工具を使っています。「スナップオン」も信頼のできる良い物ですが、体格や手の大きさ、使い方など、生産国の人や文化、生活様式と日本人のそれとは大きく違う部分が確実にあるので、やはり使いずらかったり、手や体格に合わないことも多い。最悪、体を痛めてしまったりすることもあります。

なので僕は、多くのメーカーを扱っているお店に出向き、そこでブランドを気にせず手に取ってから購入することにしています。

箸を使う日本人には「ディーン」がいい

では「スナップオン」と「ディーン」はどんな違いがあるのか? わかりやすい例ですが、手で持って使う工具というのは特に生産国の風土や文化によって使い方も様々。なので、ドライバーという誰しも一度は手に取ったことがある工具でその違いを見ていきましょう。

上が「スナップオン」、下が「ディーン」のドライバー。よく見るとグリップ部分の形状が違うのが分かる

ドライバーの持ち方ですが、諸外国での基本はグリップを横から鷲掴みにして回します。一方、日本人はグリップの端を手のひらで包むように握って回します。これはナイフやフォークの文化とお箸の文化の違いなんだそうです。

スナップオンは鷲掴みしやすい形状
ディーンは箸のように指を使って包み込むように持つことを前提にデザインされている。

ナイフやフォークは横から鷲掴みですが、箸は指を巧みに使って包むように握ります。実はドライバーの握り方もこれと同じ。ということは、必然的にグリップの形も違ってくるというわけです。ディーンなら握った指がちゃんとグリップのくぼみに届くので握りやすく、長時間使っていてもとても手に優しい。そこをちゃんと考えて、ジャパンクォリティで日本人が使いやすいように作ってくれてるのが「ディーン」なんです。全国に18店舗もある実店舗「ファクトリーギア」に来るお客さんからの意見も細かく取り入れて開発しているから、年々進化しているというのもポイントです。 たかがドライバー、されどドライバー。身の回りの小さなものにでもこだわりをもって選ぶことは、ライフスタイルをより豊かにするために必要な視点。こだわった工具で作業するのは安心だし楽しいですよ。

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クリエーター・クリエイティブディレクター
茨木一綺

CielBleu. le petit atelier主宰。ウッドクラフトをはじめアウトドアギアからカーカスタムまで幅広く製作しながら、アートディレクター、クリエイティブディレクターとしても多方面で活躍。アウトドアイベントのオーガナイズ、プロデュースも数多く手掛ける。2021年2月にソニー・ミュージックから発売されたdaisuke katayamaのアルバム「THE MIDNIGHT BONFIRES」ではクリエイティブディレクターとして参加。
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