MENU
search icon
media
Beyond magazineでは
ニュースレターを配信しています
  1. TOP/
  2. エンタメ/
  3. 【体験ルポ】テストで判明した骨盤のズレ…。呼吸を意識したエクササイズで元に戻るのか?
エンタメ

「ビーストイック」体験記Vol.2

【体験ルポ】テストで判明した骨盤のズレ…。呼吸を意識したエクササイズで元に戻るのか?

author: 神津文人date: 2022/06/08

より一層、健康の価値が高まっている昨今。健康維持のためにジム通いをスタートしようと考えている人も多いのではないだろうか。ダイエットや筋トレに軸を置くジムが多い中、会員制プライベートジム、b{stoic(ビーストイック)が提供しているサービスがユニークで効果的だという噂を聞きつけ、体験取材をさせてもらうことに。数回に渡って体験の模様をレポートしていく。

前回は、ビーストイックが開発した身体の抱える課題を数値化するプログラム「身体評価プログラム コンディショニングドッグ」を体験。MOVEMENT(動きの質)、MOBILITY(関節可動域)、POSITION(骨格の位置)、BREATH(呼吸の仕方)、CORE STABILITY(体幹の強さ)、CEREBELLUM(小脳の働き)、VISION(目の機能)、VESTIBULAR SYSTEM(平衡感覚)という8つの項目で、トータル33種目を超えるテストを受け、体を機能的に使えているかをチェックした。

ビーストイックでは、この「身体評価プログラム コンディションドッグ」の結果と、各々の目標(筆者の場合は趣味の柔術をケガなく長く続けるための体作り)に合わせてトレーニングプランを提案してくれる。いきなり重いウエイトをガンガン上げたり、HIITのような強度の高いトレーニングをすることはなく、体の土台作り、ベースの部分の機能改善に取り組むことになる。

当面の課題は「骨格の位置」改善

テストの結果、筆者が優先して取り組むべきとされたのは、POSITION(骨格の位置)、BREATH(呼吸の仕方)、CEREBELLUM(小脳の働き)の改善。ビーストイックの代表トレーナーによれば、骨格の位置、呼吸の仕方については、アスリートも含めてテストを受けてきた人の9割以上が課題を抱えていたのだとか。自分の体を正しく機能的に使うのは、想像している以上に難しいようだ。

骨格の位置(骨盤と肋骨のポジション)の改善が当面の課題となるが、まずは骨盤へのアプローチからスタートする。建物に例えると骨盤は1階、肋骨は2階にあたるため、肋骨のポジションの調整には、骨盤の安定が不可欠だからだ。前回のテスト時にも骨盤のポジションや可動性を確認しているが、エクササイズを始める前に再確認。右側に比べて左側の動きが悪いため、その改善が目標となる。

まずは骨盤のポジション、可動性を再確認。

セッションの最初に行ったのは、右側の体側、広背筋をストレッチした状態で呼吸を繰り返すエクササイズ。日常生活中は左脳の働きが強く、左脳が司っている右半身の動きが優位になりがちなのだとか。そのため、右側で体をリードして動かすこと、右側に体重を預けることが多くなり、結果的に右側の筋肉は縮みやすく、左側は右に比べると動かしにくいといったことが起こるそうだ。

意外と大変な「インナーマッスルの呼吸」

今回取り組むエクササイズで重要になるのが呼吸。5秒吐いて、5秒止め、5秒吸うというのを何セットか繰り返すのが基本になるのだが、腹部を縦に走っている腹直筋(いわゆる腹筋運動をしたときに使われる部分)をなるべく使わずに、腹横筋、腹斜筋といったインナーマッスルを使うようにする。そして骨盤はやや後傾気味にして腰を反らさないように注意する必要がある。骨盤のポジションの改善が優先的な目標ではあるが、インナーマッスルを意識した呼吸を繰り返すことで、“呼吸”も改善されていく。

右側の体側、広背筋を伸ばした状態で呼吸を繰り返す。普段の呼吸が浅くなりがちなのも実感できる

この後も、さまざまな姿勢をとって呼吸を繰り返すエクササイズが続く。緊張しやすい筋肉を強制的に緩ませることで、全体のバランスを整えていくのだ。たとえば臀部の大きな筋肉である大臀筋に力を発揮させながら呼吸を繰り返すエクササイズでは、腸骨から腸脛靭帯へと繋がる大腿筋膜張筋を緩ませることができる。太ももの裏側の筋肉であるハムストリングスと太ももの内側の内転筋に力を発揮させながら行うエクササイズでは、大腿四頭筋を緩ませることができる。大腿筋膜張筋や大腿四頭筋の緊張や硬さは、骨盤の可動の制限の原因になる。これを取り除くことで、骨盤のポジションは修正され、動かしやすくもなるのだ。

image

 ハムストリングス、内転筋が力を発揮し、大腿四頭筋が緩んでいる状態で呼吸を繰り返す

左右で違う動きをして左右差を整えるエクササイズも。ポジションのキープが見た目以上に大変
image

 正しい姿勢をとること、腹横筋と内腹斜筋を意識した呼吸を繰り返すのが共通のポイント

見た目は地味だが、効果は派手

自覚はなかったものの、もともと緊張状態が強かったからなのか、エクササイズの途中で、明らかに骨盤周りが緩んでいくのがわかる。セッションの途中で鈴木トレーナーに「たぶん、もう今日の目標は達成しちゃいましたよ!」と思わず言ってしまうほど、骨盤の動きが良くなった感覚があった。

セッション終了時に、スタート前と同様のテストで骨盤のポジションと可動性を再びチェック。予想通り(?)、動きの改善が見られた。見た目は地味ながら、効果は派手なエクササイズだ!

とはいえ、この状態が自分のナチュラルになったわけではない。常にこのポジションと可動性をキープできるようになるための、クセづけが必要だ。そのために継続的に取り組む宿題を頂いた。

image

 現在の生活習慣をチェックしながら、次のセッションまで続けることを1つ選択

最後にカウンセリングをして終了。健康でいるための“良い習慣”を増やしていくために、今できていないことの中から1つ、次のセッションまで毎日続けることをチョイスすることに。筆者が選択したのは、「毎朝の冷水での洗顔」。冬だとちょっとキツそうだけれど、暖かい今なら続けられそうな気がしている。


b{stoic SHIBUYA

東京都渋谷区神南1-3-2 不二ビル6階
https://b-stoic.com/
https://condition-dock.com/

author's articles
author's articles

author
https://d3n24rcbvpcz6k.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/04/027.jpg

ライター・編集者
神津文人

雑誌編集者を経てフリーランスに。「Tarzan」などのヘルス&フィットネス系メディアや、スポーツの領域で活動中。「青トレ」(原晋/中野ジェームズ修一著)、「医師も薦める子どもの運動」「医師に運動しなさいと言われたら最初に読む本」「60歳からは脚を鍛えなさい」(中野ジェームズ修一著)、「100歳まで動ける体」(ニコラス・ペタス著)、「肺炎にならない!のどを強くする方法」(稲川利光著)、「疲れない体になるライザップトレーニング」(RIZAP)などの書籍の構成も手掛けている。趣味は柔術、ときどきランニング。
more article
media
日常を揺るがす「何か」に気付かせてくれる5冊
エンタメ
date 2024/12/21