はじめまして。イトウハルヒと申します。俳優、モデルとして活動しつつ、ときどきエッセイを書くなどしています。特技は水泳、TBSラジオを聴くことが趣味です。2024年は人としても俳優としても年を重ねて、これからもっといい大人、いい女性になりたい〜！ と思った1年でした。そんな私の今年いちばんのベストバイが「ホットヨガ教室」です。
イトウハルヒ
俳優、モデル。1月11日生まれ。栃木県出身。『ミスiD2019』文芸賞。映画、舞台、CM、MVなどで活動する傍ら、エッセイの連載をもつなど活動の幅を広げている。メインキャストを務めた『スノードロップ』（吉田浩太監督）が公開待機中。TBSラジオが好き。
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公式サイト：https://lit.link/itouharuhi
私が2024年にいちばん出会ってよかったのが「ホットヨガ教室」。みなさんご存知の通り、温かいスタジオで行うヨガ教室です。時間はきっかり1時間。インストラクターの先生が生徒の前でポーズを取ってくれて、それを真似してヨガを学んでいきます。最初はぽかぽか温かいなと思っていても、終わったときにはヨガウェアを絞ると水が滲んでくる程ものすごい量の汗をかいています。
ヨガ教室のコースは、通い放題や月4回まで通えるコースのようにいくつかの種類があって、私は1日1回までの通い放題のコース。曜日によって異なりますが、朝8時～夜10時くらいまでオープンしていて、1時間前までキャンセルができたり、15分前まで予約ができたり、お仕事のスケジュールが不定期な私にとって、行きたいときに思い立ったらすぐ行けるのが嬉しいポイント。お仕事が落ち着いているときは、週3〜4日で通っています。
大人になってから、どんどん身体が言うことを利かなくなっているのを感じていたんです。8時間寝ているはずなのになーんかだるいとか、すぐ風邪を引くなーとか。俳優としてのスキルアップも兼ねて、何か運動をはじめて体力をつけよう！ と思っていたんですが、ダンスは持病を悪くして、キックボクシングはすぐ怪我しちゃってお休み……となかなか続けられていませんでした。
そんなときに俳優仲間からヨガを勧められ、「ヨガで体力つくのかなあ」と訝しりながらも、ひとまず近くにあったホットヨガ教室に体験に行ってみることに。すると予想以上に、温かいスタジオで思いっきり汗をかいて、身体を伸ばしつつ負荷をかけることのできるヨガが気持ちよかったんです。今では口癖が「ヨガに行きたい」になるほど、どハマりしています。
ホットヨガ教室に通いはじめて半年くらいですが、体力がついたり身体の節々を伸ばせたりと「いいこと」を実感しています。中でも、いちばん気に入っているのが「自分の身体に集中できる時間を作れる」こと。
ヨガは呼吸に合わせていろんなポーズをしながら、自分の身体を伸ばしたり負荷をかけたりします。例えば左脚を膝で折りまげ、右脚を後ろに深く引く「ハイランジ」のポーズは、右足の付け根を伸ばすときにも使われます。そのとき「あ、私の身体ってここを意識すると、こういうふうに伸びるんだ」「ここに呼吸を送るとこんなにポーズが深まるんだ」と自分の身体の新しい発見があるんです。続けていると、「あれ今日肩硬いな」とか「だんだん股関節が柔らかくなっているな」とか変化がわかってくるのも、自分が成長している感覚があって、なかなか嬉しいんです。
ホットヨガ教室の1時間は私にとって「自分の身体と向き合う時間」。オーディションや稽古、撮影など、様々な刺激や緊張、配慮がつづく日々。そんな中でお気に入りのヨガウェアを着て、自分の身体だけに集中して向き合って、思いっきり伸ばす。「自分お疲れ様～」とか「もう少し頑張ろう」とか、自分と対話できる時間を作れたことが、今年いちばんの買ってよかったものです。
